マイクの取り扱い方1~ON/OFFの確認で叩くのはNG!
「司会者のこだわり」第38弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は『マイクの取り扱い方』についてお話しします。
- マイクを叩いてはいけない
- 一般の方はスイッチ付きのマイクを使おう
前回の記事
マイクの取り扱い方
使用時の注意点
『マイクの使い方』?
いえいえ、『マイクの取り扱い方』です。
何か違うの?
『マイクの使い方』だと、上手く声を乗せる方法だったり、マイクの持ち方だったりします。
『マイクの取り扱い方』だと、使用時の注意が主な内容になります。
じゃあ、マイクを使う時の注意事項を、教えてくれるってこと?
これが大事なことなんです。
しっかりと使えないと、音響さんに怒られてしまいますからね!
音響さんって、怖いの?
いえいえ、怖くありませんよ。
ただ、司会者と音響さんの息が合わないと、イベントの成功には繋がりません。
良い仕事をするためにも、音響さんと仲良くできるよう、『マイクの取り扱い方』を気を付けましょう。
よーし!気を付けるぞー!
まぁ、カラオケでも役立つので、『マイクの使い方』をお話ししてもいいですけどね。
私はそっちの方が聞きたいかなぁ
手で叩くのは絶対ダメ!
一般の方がよくやることが、こちら。
音が入っているかどうか(マイクのスイッチがONかどうか)を確認する行為ですが、
絶対にしてはいけません。
え!ダメなの!?
断固、NGです。
みんな普通にやってるわよ?
それは、カラオケでの話でしょう。
音楽番組やイベントで、プロがマイクを叩いて音をチェックしているところを、見たことがありますか?
それは・・・
ない・・・わね
業界内では、してはいけないことだから、誰もしないんです。
じゃあ、どうやって音が入っているか確認するの?
入念にリハーサルをしているから、本番で確認する必要はありません。
全て音響さんがON/OFFをしてくれるので、大丈夫ですよ。
なら、リハーサルの時は、どうやって音を確認するの?
簡単です。
マイクを使って、声を出すだけです。
音が入っているか入ってないかは、それですぐに分かります。
言われてみれば、それで解決だね
でも、どうしてマイクを叩いたら、いけないの?
それを説明しましょう。
なぜマイクを叩いたらいけないの?
一つ目の理由~マイクが痛む
大きく理由は二つあります。
一つ目は、『マイクが痛むから』です。
叩くだけで?
そうです。
そもそも、マイクは精密機械ですから、衝撃に耐える設計はされておりません。
音を拾うのに、耐久性は必要ないわよね
以前もブログで言ったことがありますが、プロ仕様のマイクは、一本あたり数万~数十万円する、大変高価なものです。
音響さんの大事な商売道具ですから、大事に使って欲しいのは当然ですよね。
そんなに高い物が自分のだったとしたら、大事に使って欲しくなるなぁ
二つ目の理由~耳に衝撃
二つ目の理由は、『音響さんの耳に衝撃がある』からです。
音響さんの耳?
音響さんによっては、ヘッドホンで常に音を聞きながら、微調整をしている方もいます。
そんな時に急に「ぽん!ぽん!」と聞こえたら、どうです?
まぁ、嫌かな
実際には、耳元の超至近距離で「ボン!ボン!」と、音が鳴るんですよ。
それは、うるさいわね
音響さんは、自分の耳も大事な商売道具です。
何かあっては、取り返しがつきません。
以上の二つの大きな理由により、マイクを手で叩くのはやめた方が良い、と分かりましたね。
実際の現場
プロの歌手は現場慣れしているので、絶対にマイクを叩きません。
しかしカラオケ大会や歌の発表会だと、登場する素人さんは、ほぼ必ずマイクを叩いてしまいます。
それも、代わる代わる。
次から次へと。
それは・・・ひどいね
でも、私も説明されなければ知らなかったし・・・
うん、ついマイクを叩いちゃっても、仕方ないよね
そう、素人さんを責めることはできません。
舞台に慣れていないから、素人なのですから。
そうであれば、どうすればマイクを叩くのを止めさせることが、できるでしょうか?
う~ん。「叩いたらダメだよ」って先に教える、とか?
それを言っても、舞台に出る時の素人さんは緊張しています。
無意識のうちに、いつもカラオケでしている、マイクを叩く行動をします。
じゃあ、どうしようもなくない?
カラオケでマイクを叩くのが習慣になると言いましたが、実際にはカラオケに行く全員が、マイクを叩くわけではありません。
それはそうよね。全員が歌う前に叩いてるのなんて、見たことないわ
これはどうしてでしょう。
誰だって自分が歌う前に、マイクが入っているかどうかを確認してから、歌いますよね。
マイクを叩かずに、どうやって確認しているのでしょう?
それは、赤くランプが光っているし・・・あっ!
自分の親指でスイッチを上に押し上げて確認するし・・・あっ!
2人とも正解です。
見て触って、視覚と触覚で自ら確認しているから、安心して歌えるのです。
じゃあ、舞台で使うマイクもそうすればいいってこと?
その通り。
舞台で使うマイクも、カラオケボックスにあるマイクのように、手元スイッチがついているタイプにすれば良いのです。
なるほどね~スッキリしたわ
それでも、マイクを叩いてしまう人は、たまにいますけどね。
ちなみに、プロの歌手の場合。
誤作動があっては大変ですから、全て音響さんが操作するために、手元スイッチが付いていないタイプのマイクを使うのが普通です。
まとめ
- マイクを叩いてはいけない
- 一般の方はスイッチ付きのマイクを使おう
『マイクの取り扱い方』についてお分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
今まで、意識しないでマイクを叩いてたわ
これからは気を付けるね!
『マイクの取り扱い方』については、まだお伝えしたいことがあるので、次回は続きをお話しします。
以上
「マイクの取り扱い方1~ON/OFFの確認で叩くのはNG!」でした♪