司会者は腕時計を気付かれずに見よう~タイムキーパーの役割
「司会者のこだわり」第42弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は「腕時計の見方」についてお話しします。
少し長くなってしまったので、今回は「なぜ腕時計を見たらいけないのか」についてお話しして、次回に「あえて腕時計をアピールして見る場面」について紹介します。
- 腕時計は聴衆に気付かれずに見る
- 司会者の時計がイベントの基準
前回の記事
腕時計の見方
気付かれないように時間を確認
腕時計の見方?
何か難しいことがあるかしら?
ね。子どもでも時計くらい見れるよ
いえ、腕時計の見方とはそういうことではなく……。
時間が分かるかどうか……じゃないってこと?
じゃあ、どういうこと?
腕時計というところがポイントなのです。
ちょっと腕を上げて顔の前に持ってくるだけじゃない
いえ、だからそういうことではなく……。
司会者の腕時計の見方ですから、普通に腕時計を見る話ではないんです。
イベント中を想像してください。
司会者はタイムキーパー役も兼ねておりますので、時間は常に気にしていないといけません。
つまり司会をしながらも、時計は常に気にしないといけないのです。
喋りながら腕時計を見るの?
マイクで話している最中には、基本的に腕時計を見ません。
誰だって、話している時は目の前の相手に、集中しますよね。
話ながら腕時計を見るのは、失礼な行為です。
じゃあ、腕時計を見るタイミングはないじゃない
そうでもありませんよ。
演者が舞台の上で出し物をしている時は、聴衆が司会者を見ていません。
じゃあ、その時に腕時計を見るってこと?
その通りです。
イベントが押しているのか、巻いているのかは、常にチェックしなければいけませんからね。
なるべくお客様に見られないタイミングで、時間を確認します。
司会者の腕時計が基準
どんなイベントでも、司会者が計る時間が全ての基本になります。
どういうこと?
イベントの開始時間や途中経過の時間なども、タイムキーパーである司会者の見る時計が、全ての基準になるということです。
司会者って大事なのね
これは屋内のイベントで壁掛け時計があったとしても、同じです。
時間が正確に合った腕時計を、ちゃんと持って行かないといけませんね。
屋外のイベントで、決まった時間に花火が上がるイベントなんて、責任重大ですよ!
腕時計を見て師匠に怒られた!
これは師匠と一緒に舞台に立っていた時の話なのですが、イベントがめちゃくちゃ押してしまっていたんです。
予定通りに進まないことだってあるよね
アクシデントでもあったの?
いえ、不測の事態はありませんでした。
出し物や話の長い人が、多かっただけです。
それが不測の事態なんじゃ……
私はずっと時間を気にしており、その時もちょこちょこ腕時計を見ていました。
少しでも取り戻そうと、焦っておりましたから。
そんな時に、横にいた師匠から「慶舟君、時間は何分押しですか?」と聞かれたのです。
タイムキーパー役をやっていたのね
弟子ですからね。
押している時間を師匠に告げ、「こんなに押してしまって、もう困りましたね!」と、腕時計が師匠に見えるように腕を上げながら、軽い気持ちで返しました。
すると途端に、師匠にピシャリと手を叩かれました。
え!叩かれたの!?
なんでか分かりますか?
……腕を上げたから?
そう、その通りです。
もちろん、普通に腕を上げるくらいは何てことありませんが、「時間がかかり過ぎている」と強調するように、腕時計をアピールしたのがいけなかったのです。
なんでダメなの?
お客様に見えるからです。
あ!
ほとんどのお客様は舞台に注目していたでしょうけれど、私たちは舞台袖の司会台に、司会者として立っていましたから、誰か見ていたかも知れません。
見られて困るの?
例外はありますが、「イベントが押しているとお客様に知らせてしまう」のは、司会者としてやってはいけないことです。
さらにそれは、見方を変えれば演者に「早く終われ」と言っているようにも、見えてしまいます。
それはダメだわ!
ですが私は、師匠に注意されてへこみました。
なんで?教えてもらえて良かったじゃん?
基本的に優しい師匠なので、注意をされること自体まずないんです。
しかも手を叩かれるなんて!
……ガラスのハートすぎない?
師匠も私の行動に驚いて、つい手を叩いてしまったのでしょうけれどね。
お客様に見えないように腕時計を確認するクセは、意識しないとつきません。
私のために師匠はあえて注意をしてくれたのだと、今あらためて有難く思います。
まとめ
- 腕時計は聴衆に気付かれずに見る
- 司会者の時計がイベントの基準
「腕時計の見方」について、お分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
ちょっと腕時計を見るだけでも、色々と気を付けないといけないのね
最初に話した通り、今回は「なぜ腕時計を見たらいけないのか」についてお話ししました。
次回は「あえて腕時計をアピールして見る場面」について紹介します。
以上
「司会者は腕時計を気付かれずに見ろ1~司会者はタイムキーパー」でした♪
(続きのブログはこちらです! 2020/2/19 追記)