アンコールの秘密~「するかどうか」を決めるのは司会者~
「司会者のこだわり」第44弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は「司会者から見たアンコール」についてお話しします。
少し長くなったので、2回に分けます。
今回は「アンコールをするかどうかを臨機応変に決める」ことと「司会者の一存で決める」ことを紹介します。
次回は「アンコールは歌手の意思を尊重すること」と「アンコールについてステージ上から歌手と相談する方法」を紹介します。
- アンコールは臨機応変に決める
- 司会者の一存で決める
前回の記事
アンコール
臨機応変に決める
アンコール?
歌の?
前回のブログでもお話ししましたが、楽器演奏だけのショーの時でも、アンコールはありますよ。
いずれにしても音楽関係のイベントの時の、最後に追加で行うステージを意味する、みなさんお馴染みのアンコールです。
そのアンコールがどうかしたの?
司会者の立場からすると、また違った見方ができるので、そのお話しをしようと思います。
司会者がいるイベントの場合は、司会者が促さないと、アンコールは勝手に始まらないのが基本です。
もちろん例外はありますけどね。
前も言ってたわね
例外ってどんな時?
時と場合によりますが……。
紅白出場経験がある、弾き語りをする歌手の方の司会をした時は、アンコールの全てをその方に任せたこともあります。
へぇ~、どういう基準で決めてるのかしら?
その時はその方が大御所でベテランだったというのもありますし、自分でギターを演奏するから自由なタイミングで始めてもらおう、と考えたのもあります。
結局のところ、その場の雰囲気が大きいですね。
臨機応変に決めるんだ
そもそもアンコール自体、臨機応変に決めることが多いですから。
え!そうなの!?
アンコールって普通、予定に入っているんじゃないの?
ワンマンライブやコンサートであれば、最初から予定に入っているのが普通です。
アンコールのためにイベントを巻き進行
司会者が用意されるイベントは、何組か演者が登場することが多いのです。
となると、その歌手目当てのお客様だけではないため、アンコールが来ない可能性もあります。
なるほど!言われてみれば
アンコールが来なくても大丈夫なようにして、30分なら30分の枠に収まるように、セットリストを作ってくるのが普通です。
じゃあ、アンコールが来た時にリクエストに応えたら……
あ!時間オーバーしちゃうね!
そこが司会者に取っては大変困るところですが、逆に腕の見せ所でもあります。
率直に言ってしまうと、アンコールが来ないことはまずありません。
そうなんだ
そうすると、アンコールが来るたびに、間違いなく時間が押します。
何組もの演者が出演しますからね。
そりゃそうだ
であればどうするか?
結局、イベント全体で帳尻を合わせるしかないんです。
しかし演者の枠は時間が決まっていますから、それ以外で調整することになります。
いついかなる時も、常に巻きで進行するのが司会者の務めなのです。
司会者がアンコールを先導
あまりないのですが、お客様からアンコールの声がかかる前に、司会者の一存でアンコールを取ることもあります。
え?どうやって?
司会者からお客様に「みなさんもう少し聴きたいですよね?それ、アンコール!アンコール!」と促します。
え!勝手にそんなことするの!?
歌手の都合は聞かなくて大丈夫?
司会者特権ですね。
職権乱用だわ……
もちろん、自分の好みでそんなことは言いません。
会場の雰囲気を見て、「もう一曲歌ったらもっとイベントが盛り上がる」と判断した時に、アンコールを取ります。
さらに言うと、時間も巻いていて余裕がある時でないと、できません。
自分のためじゃなく、イベントとお客様のためなんだね
歌手の方の経歴も考慮して、急に振ってもこなせるかどうかも、しっかりと判断します。
売り出し間もない歌手であれば、少しでもアピールする場面を増やすために、アンコールを取ってあげることもあります。
司会者の一存でアンコール
説明してきたように、司会者はその場の雰囲気を察して、アンコールを臨機応変に決めなければなりません。
しかし、ここで一つ注意があります。
どんなこと?
臨機応変に決めるとは言っても、本当は司会者の一存では、アンコールを決められません。
イベントの主催者や、歌手の方の意思が最重要です。
今さっき、司会者特権でアンコール取る話をしてたじゃん!
先ほどは、最初に「あまりない」と前置きしましたよ。
普通に考えて、司会者が勝手にアンコールを決めてはいけない、と思いませんか?
じゃあ、アンコールの掛け声の間に、関係者に急いで確認するの?
いえ、そんな時間はありません。
お客様はアンコールと叫んで、手拍子を叩いてますからね。
どうしたらいいの?
本当はしてはいけないのですが、しょうがありません。
関係者には聞かずに、司会者の一存でアンコールをするかどうかを決めてしまいます。
決めちゃうの!?
イベント主催者はイベントが盛り上がるのが一番の望みですから、後で文句を言う人はまずいません。
もしもアンコールのせいで時間が押してしまったら、司会者が後で謝ればいいんです。
結構、行き当たりばったりなんだね
まとめ
- アンコールは臨機応変に決める
- 司会者の一存で決める
「司会者から見たアンコール」について、お分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
最初にお話しした通り、今回は「アンコールをするかどうかを臨機応変に決める」ことと「司会者の一存で決める」ことを紹介しました。
次回は「アンコールは歌手の意思を尊重すること」と「アンコールについてステージ上から歌手と相談する方法」を紹介します。
楽しみにしてるわ!
以上
「司会者から見たアンコール1~するかどうか臨機応変に決める」でした♪
(続きのブログはこちらです! 2020/2/22 追記)