歌のイベントでアンコールの時に司会者が取れる3つの方法
「司会者のこだわり」第45弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は「司会者から見たアンコール」について、前回の続きをお話しします。
「アンコールは歌手の意思を尊重すること」と「アンコールについてステージ上から歌手と相談する方法」を紹介します。
- アンコールするかどうかを歌手に確認
- 司会者がステージの上からできること
前回の記事
前回の復習
前回はアンコールをするかどうか、臨機応変に決める話をしました。
司会者の独断で決めることが思ったより多いんだね
独断と言ったら少し印象悪いですね(笑)。
「司会者の一存で決める」と言ってください。
同じようなものじゃない……
前回のポイントをまとめましょう。
- アンコールは臨機応変に決める
- 司会者の一存で決める
覚えてるよ!
司会者の一存で決めると言っても、本当は関係者や歌手に確認しないといけないと話したのも、覚えてますか?
覚えてるわ
でも、確認する時間がないから……
責任を背負う覚悟で、司会者が決めちゃうんでしょ
そうです。
よく覚えてましたね。
アンコール
歌手に確認
ですが可能な限り、実際に舞台に立つ歌手の方にだけは、ちゃんと確認をします。
なんで?ギャラの問題?
まさか!
普通の歌手の方であれば、そんなことを気にする人はいません。
じゃあどうして?
前回のブログで説明したように、アンコールの予定をセットリストに組んでいない方が、いるからです。
予定していないって言っても、普通はアンコール来るんでしょ?
それなら、頭の中では予定してたんじゃない?
ほとんどの歌手の方はそうですけどね。
たまに、歌う曲を用意していない方もいらっしゃいます。
アンコールをやっても、歌う歌がないってことか
そのような場合は、すでにショーで歌った歌をもう一度歌うのが常ですが、それを決めるのは歌手自身です。
何を歌うかも含めて、歌手の方にアンコールをするかどうか、検討してもらわないといけません。
でも普通、アンコールきたらもう一回やるわよね
どうしても事情があって、アンコールをできない場合もあります。
まぁそういった時は事前に司会者が聞いていることが多いので、アンコールの掛け声に割って入って、イベントを終わらせるんですけどね。
そんなこともあるんだ
司会者は舞台の上から動けない
さて、歌手の方にアンコールを確認すると説明しましたが、実は結構大変なんです。
なんで?聞くだけじゃん
想像してみてください。
アンコールがかかるのは、イベントがまさに最高潮の盛り上がりを見せて、歌手の方が袖にハケた瞬間です。
しかしアンコールがかかるかどうかは、お客様から声が上がるまで分かりません。
その時には、司会者は盛り上がった勢いのままにイベントを閉めようと思って、すでに舞台の上に立っているんです。
あれ?歌手にアンコールを確認しに行くことができない?
そう、司会者は動けません。
舞台を無人にするわけにはいかないですから。
じゃあどうやって確認するの?
歌手に直接聞けばいいんじゃない?
位置関係を想像してみてください。
司会者は舞台の上ですが、歌手やそのマネージャーは舞台袖にいます。
司会者からはどうやっても遠すぎて、アンコールをするかどうかを、直接は確認できません。
どうしようもないね
この時にイベント主催者側の役員が動いてくれれば、問題ありません。
歌手の方にアンコールをどうするか聞いて、司会者に教えに来てくれるからです。
しかし時には、イベント関係の人が誰も確認に行かずに、歌手の方がマネージャーと舞台袖で相談していることもあります。
もう、自分で舞台を降りて聞きに行けば?
司会者は場を繋ぐのが使命ですから、おいそれと舞台から降りることはできません。
この時に取る方法は3つあります。
- お客様と一緒にアンコールの掛け声をする
- ステージの上から歌手の方に話しかける
- 何もしない
一つずつ説明していきましょう。
司会者ができること
1.お客様と一緒にアンコール
これは、思い切った方法です。
「アンコールは絶対するだろう」と判断し、お客様と一緒にアンコールの掛け声をします。
司会者の一存でアンコールを決めるのと同じだね
ほとんどの人がアンコールするんだから、大丈夫なのね
基本的には大丈夫ですが、ダメな時もあります。
え!そんなことあるの!?
歌手はアンコールをする気マンマンでも、イベント主催者が断る場合があります。
時間が押している時は仕方ないですよね。
でも、お客さんはアンコールの掛け声をして、盛り上がってるんでしょ?
ボルテージは最高潮ですね。
司会者も一緒にアンコールしちゃってますし。
ど、どうするの?
正直に話して、アンコールをやめますよ。
「あら、アンコールできない?いや~、時間が押してますもんね。お客様、申し訳ございません!」
ちゃんと話せば、お客様も分かってくれます。
最初っからアンコールの掛け声しなきゃよかったわね
2.ステージの上から歌手に話しかける
これも、思い切った方法です。
歌手の方にマイクで直接、アンコールをするかどうかを聞いてしまいます。
歌手は舞台袖なんでしょ?
そうです。
歌手の方はお客様からは見えませんし、ハケたとこなのでマイクも持ってません。
一方的に司会者が話しかけて、歌手の方には身振り手振りで司会者に伝えてもらいます。
マイクを通して直接聞かれたら、断れないじゃない
そう、「アンコールは絶対するだろう」と判断した時でないと、この方法は使えません。
そのため話しかける言葉も、アンコール前提です。
「アンコールの声がすごいですけど……どうします?やります?」
そんな聞き方ってある?
イベントは楽しい物ですから、大丈夫ですよ。
もしもアンコールができなかったらどうするの?
その時は時間が押しているとか、音楽の用意ができていないとか、アンコールができない理由を述べます。
決して歌手の方の責任にはしません。
3.何もしない
場の流れに任せる方法です。
方法って言うの?
ある程度時間が経てば、アンコールをするかどうか、何かしらの決断が下されます。
下すのが歌手の方か、主催者側かは分かりませんけどね。
司会者はステージに上がってるんでしょ?
なるべく目立たないようにそのままステージの上でじっと待つか、こっそり舞台から降りるか、どちらかを選びます。
それでいいんだ……
この場合にアンコールが決まると、司会者が何も言わなくても、歌手の方が自分でステージに上がってきます。
まとめ
- アンコールするかどうかを歌手に確認
- 司会者がステージの上からできること
「司会者から見たアンコール」について、お分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
結局、アンコールをやることがほとんどなのね
そのため、アンコールはすることを前提で、いかに盛り上げて繋げるかを一番に考えます。
もちろん、時間に余裕がある時だけですけどね。
以上
「司会者から見たアンコール2~ステージの上からできること」でした♪