繋ぐのが大事!舞台の上でトラブルの時こそ腕の見せ所
司会者の裏事情を紹介する連載ブログ第6弾です。
こだわりを紹介するんじゃないの!?
そうでした(笑)
今回は「ツナギ」についてご紹介します。
こちらは前回の記事
ツナギとは
ツナギって何だい?
イベント中に、何らかのアクシデントで舞台が進行できなくなることがあります。
その時に舞台を止めないように
プログラムを進めることなく
そこで維持しておくことを
ツナギ(繋ぎ)
と言います。
どうやって繋ぐの?
司会者ですからね。
もちろん喋りで場を繋ぎます!
何を喋るの?
適当です(笑)
普段から好き勝手に喋ってますが、ここでも自由に喋ります。
そんなんでいいの!?
しっかりと起承転結でオチのある話をしたいところですが、アクシデントがきっかけで繋ぐことになった場合、いつ問題が解消するかわかりません。
そのため、いつでも話が終われるような、世間話の内容が多くなります。
好きに喋るなら、自分が満足するまで話せばいいじゃん!
そういうわけにはいきませんよ。
司会者に取って何より大事なのは、時間を正確に守ることです。
アクシデントが解消して次の演目に進めるようになったのであれば、司会者の話はすぐに終わらせなければなりません。
舞台の進行が一番大事なんだね!
前もって空き時間が分かっていれば、そこそこしっかりとした話もできます。
次の演目まで20分あるのに、「前の出番の人がもう終わった!」という時などは、自分の話をじっくりできます。
20分も話して繋ぐの!?
長く司会をしていると、自分なりのネタができてきます。
私もお笑い好きですし、お客様を笑わせるための、ツナギ用のネタもあります。
その話をしたり、イベントの注意事項を話したりしていると、20分くらいあっという間ですよ。
疲れそう
お客様から爆笑を取った時はたまりませんよ!
って、これじゃお笑い芸人ですね(笑)
もちろん、場の雰囲気を考えて、あえて場を空けるときもあります。
舞台が止まるアクシデント
どんなアクシデントがあるの?
色々ありますよ。
「次の出番の人がいない」「音楽が違う」とかは代表的ですね。
なにそれ!一つずつ詳しく聞かせてよ!
次の出番の人がいない
これはそのまんまですね。
次の出番の人を紹介したのに、誰も出てこないんです。
そんなことある?
普通はありませんね。
と言いますか、そうならないように、司会者は紹介する前の時点で次の出番の人がいるかどうかを確認します。
なるほど!
なので正確には、次の出番の人を紹介しようとしたら、その人が舞台袖にいないということです。
司会者が舞台に出て喋っている間に、出番の人がどこかに行ってしまって出てこないことも、まれにありますが(笑)
出番前で確認した時に、舞台袖にいなかったらどうするの?
前に舞台に出てる人の出番が終わる時間が迫っている場合は仕方ありません。
運営の役員に大至急探すように言付けをして司会者は舞台に出ます。
舞台を繋ぐ人が必要ですし、それこそが司会者の役目ですからね。
出番の人が来るまで、喋って繋ぐんだね
次の人を紹介する前であれば、それとなく話して繋ぎます。
次の人を紹介してしまっていたら、紹介したのに出てこないという状況でまず一つ笑いを取って、話を繋ぎます。
笑いに貪欲だ!
儀礼的な祭典では笑いを取れませんけどね。
どんな状況でもお客様を笑わせに行きます!
音楽が違う
もう一つの「音楽が違う」について教えてよ
ほとんどの舞台で、音楽は必要です。
日本舞踊でも、民謡でも、カラオケ大会でも、プロの歌謡ショーでも。
その出番の時にかかった音楽が間違っていた状況、あるいは音楽がかからない状況ということです。
カラオケでも歌おうと思っていた歌と違う歌がかかると、驚いちゃうよね
それと同じですね。
誰でも戸惑うので、ツナギが必要になります。
ただ、すぐに舞台に出ることはせず、まずは様子を見ます。
PA(音響)さんがすぐに修正できるようであれば、司会者が舞台に出ない方がいいですから。
出ない方がいいの?
本来必要のない場面なのに司会者が舞台に出ると、それだけで進行のミスが強調されてしまいますし、何回も舞台に出たり入ったりうるさくなりますからね。
それでまずは様子を見るんだ
プロの歌手だと、ご本人だけで繋ぐこともできます。
とは言えプロの歌手でも、本来MCが入る場所でないのに一人でずっと喋らせるわけにいかないので、長引きそうなら司会者もカラミに出ます。
出るか出ないか、判断を的確にすることが大事ですね。
舞台に出た後はどうするの?
役員の指示があるまで、喋って繋ぎます。
長引くようなら「伸ばして」はジェスチャーで教えてもらいます。
準備ができれば、OKの合図をジャスチャーか手を叩いてで教えてもらいます。
まとめ
司会者のツナギを知っていただけましたでしょうか。
うん!よく分かったよ!
ただプログラムを紹介していくだけなら、プロの司会者なんていりません。
何かがあった時こそ、司会者の腕の見せ所
なのです!
何もないのが一番ですが(笑)
何かあった時に笑いを取るために、日々お笑い番組を見て研究してるんだね!
お笑いは自分の趣味ですけどね!
アクシデントでお客様を不安にさせたくないですから。
ツナギの間も、少しでも楽しんでもらいたいと心がけてます。
以上
「司会者のこだわり 舞台の上でトラブルの時こそ腕の見せ所」でした♪