模試を問題集代わりに使おう~問題は宝の山!トレンドを掴め
「正しい勉強の仕方」第21弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は『模試を問題集代わりに使うメリット』についてお話しします。
前回に引き続き、私個人の話も交えつつ、紹介していきます。
- 模試を問題集代わりに使おう!
- 模試にはその年のトレンドが詰まっている!
前回の記事
模試の使い方
学力判定だけじゃない
模試の利用法?
前回、模試での志望校判定について、お話ししました。
一つ前のだしね。覚えてるわよ
それと、自分の学力を判断するって話もしてたよね
そうです。
それ以外にも模試の使い方があるので、それを今回はお話ししようと思います。
前回、一緒に話せばよかったのに!
前回は模試での学力判断についてでしたから、利用目的が異なっていたのです。
利用目的?
今回は、模試を教材として使う方法です。
教材?参考書みたいな?
この場合は問題集という言い方が、相応しいですね。
今までに何度も言っていますが、受験生には時間がありません。
そんなに時間ないの?勉強のため?
勉強する時間を確保するのも、戦いですからね。
模試を受けたら日中が丸々拘束されるので、その日の一日分の勉強ができなくなります。
私は現役の時、『受験する模試』『受験しなくてもよい模試』、と自分の中で基準を作って、選んで受けていました。
そこまでして、時間を作るのに挑戦していたんだね
模試を選んで受ける話については、別の機会に話しましょう。
問題集代わりに使おう
話を戻しますが、そこまで時間を捻出して受験する模試です。
その模試を、ただ学力判定のためにしか使わないのであれば、ものすごくもったいないんです。
そうやって言われれば、確かに、そうよね
(「模試が終わって帰ったら、いつもマンガ読んで寝るだけ」なんて言えない・・・)
どうしたの?
い、いや!別に!
もったいなくしないために、模試を問題集代わりに使うのが、今回の話です。
成績上位者一覧
模試を受験してからある程度経つと、成績とともに『解答・解説』が渡されます。
それと、『成績上位者一覧』もだよね!
色んな名前や学校が載ってるから、見てても楽しいのよね!
上位30人までが載りますね。
私もそれで30位に載ったので、このブログのプロフィールのところにも全国30位と書いています。
全国30位ってすごいね!
と、お思いでしょう?
実はブログを初めて見る方のために、自分をアピールしているだけで、自分ではすごいと思っていないのです。
なんで?すごいじゃない!
まぁ、そうなんでしょうけど。
高校の時のクラスメイトが、全科目総合で全国2位を取ったことがありまして。
全国2位!?
運で取れるものじゃないわ
そしてこのブログでも紹介しましたが、別の彼は数学で全国1位の常連でしたし(毎回満点)。
2人とも楽勝で東大に行きました。
そんなすごい人たちが周りにいたら、全国30位が霞んで見えるね・・・
そんなことないわ!スゴイものはスゴイじゃない!
こうして勉強の話をしますからね。
説得力を持たせるため、経歴に全国30位と書いていますが、自慢したい思いは微塵もありません。
解答と解説
問題を改めて解く
話がそれてしまいました。
『解答・解説』が渡される話でしたね。
あ!そうだった
今の話のように、『成績上位者』だけ見て終わってしまっては、模試がもったいまま終わります。
問題集代わりに使うって言ってたわよね
そうです。
その模試で解けない問題がなくなるほど、徹底的にやりこみましょう。
分からない問題があっても、解説がありますから大丈夫ですね。
もう一回模試を解くの!?
100点取るまで!?
もう一回と言わず、二回でも三回でも解いてください。
時間がなければ、間違えた問題だけで結構です。
以前にこのブログで紹介した、問題集の使い方と同じですよ。
それなら、問題集を解いてるだけでいいんじゃないの?
わざわざ模試をやり直す必要があるのかしら?
模試を受けた時間を、もったいないことにしたくないから・・・
無理やりもう一回解かせようとしてるんじゃないの~?
そんなことはありませんよ!
模試は重要な問題ばかりです。
模試を開催する予備校も、各校しのぎを削っていますからね。
それぞれの威信をかけた問題になっているので、どれも復習するに値する問題です。
でもさ、それなら問題集だって同じじゃない?
問題集も、威信をかけて作られているわよね!
問題集や参考書は、基本的に何年も前に完成した土台を元に、改訂されていきます。
毎年細かく変えるところは、細部だけです。
何年かに一度、大きく刷新することありますけどね。
通常の学習は、それで問題ありません。
根本の学習要綱は変わりませんから。
ですが模試にしかない大きなメリットが二つあります。
- トレンドをつかめる
- 各大学の予想問題になっている
一つずつ説明していきましょう。
トレンドをつかめ
受験にはトレンドがあります。
トレンド?
ツイッター?
ツイッターではありませんよ。
日本語にすると『流行り』ですね。
受験に、流行り・・・
全体で重要視されている単元があって、それがその年は出やすいだろう、といった予想ですね。
そんな予想があるんだ!
たとえば、私が現役の受験生だった2003年。
必ず、数学で『複素数』が出る、と言われていました。
『複素数』?
分からなくて結構ですよ。
数学Bに収録されていた単元です。
なぜ必ず出ると言われていたか説明すると、学習要綱が変わって私たちの次の学年から、数学Bで『複素数』を勉強しなくなったからです。
そんなことあるんだ!
私たちの世代が最後の『複素数』世代になったのです。
となると、各大学も、入試で『複素数』の問題を出すことが容易に予想できます。
次の年から勉強しなくなるなら、その年の問題で出さなくてよくない?
学生に必要ないってことでしょ?
逆ですね。
問題を作る大学の先生たちは、最後の記念に問題を出したくなるものなんです。
これは教える立場になった今、私にもよく分かります。
そういうものなのかー
今のは分かりやすい例ですが、このようにその年ごとに、予想されやすい問題があるということです。
各大学の予想問題
そしてもう一つ。
模試は全国共通模試だけでなく、各大学に特化した模試もあります。
各大学?
有名どころしかありませんが、一例を述べると『東大』『早稲田』『慶應』『京大』などですね。
『東大模試』なんて文字を見たことありませんか?
わざわざそんな名前を付けて模試を開催するなんてさ
そこを受験する人しか受けないわよね
その通りです。
とするとその模試の問題は、各大学の出題傾向に沿っているものになる、と考えられませんか?
・・・あ!
そう、専用の模試がある大学を受験する方からしたら、それらの模試の問題は、まさに宝の山です。
有名大学の模試ですから、問題を作る予備校側も、気合を入れた内容にしています。
それぞれの予備校の問題の出来を比べられてしまいますからね。
さっき話した、各予備校の威信をかけたってことね
それだけではありません。
本番の入試で同じような問題が出ると『私たちの予備校の模試で、似たような問題を作ってました!』と大々的に宣伝もできるんです。
となると、本番で出るような問題を・・・
プロの予備校講師が一生懸命考えて作ってる・・・?
そう、実際に出る可能性が高いんです!
であれば、模試の結果が返ってきた後に、何度も復習する価値があると思いませんか?
価値があるなんてレベルじゃない!
絶対にやらなきゃ!
まとめ
- 模試を問題集代わりに使おう!
- 模試にはその年のトレンドが詰まっている!
『模試を問題集代わりに使うメリット』について、お分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
今回ほど、模試のことを真剣に考えたことはなかったわ
そう?僕はいつも真剣に考えてるから
嘘でしょ!あんたが?
だって、「早く模試が終わってマンガ読みたい」っていつも考えてるから!
それは模試を考えているとは言わないわ・・・
以上
「模試を問題集代わりに使おう~問題は宝の山!トレンドを掴め」でした♪