スモールステップ~簡単な目標から始まり大きな目標の達成へ
「正しい勉強の仕方」第49弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は「スモールステップ」についてお話しします。
前回の記事
スモールステップ
概要
スモールステップ?
日本語にすると「小さい一歩」や「簡単な段階」と言ったところでしょうか。
子どもの教育に悩む親や先生、部下の育成で困る上司に、ピッタリな教育法です。
教育法なんだ
踊りのステップかと思った?
ふふ。そっちの方が私は好きかしら
日本では「スモールステップ法」と呼ばれたり、「スモールステップの原理」と呼ばれたりもしますが、意味するところは同じです。
どんなことなの?
それでは説明していきましょう。
まず結論から述べると、「スモールステップ」とは
「高い目標を目指すために、簡単な目標を段階的に達成していく」
というものです。
簡単な目標を?
それによって、意欲が高まり行動が持続するんです。
いきなり高い目標に挑戦しても、達成できずにやる気がなくなるだけですからね。
三日坊主で終わっちゃうもんね
3日間も続けばいい方ですよ。
何かの目標を立てるも初日に挫折して、それで終わりになった経験をした人も多いのではないですか?
……まぁ、否定はしないわ
教育で大事なのは、子ども自身のやる気を引き出してあげることなんです。
誰にでも、内在している力はあります。
しかし失敗や挫折を繰り返した結果、諦めグセがついてしまうと、子どもは挑戦しなくなります。
子どもじゃなくても、そうなるよね
そうならないようにするのがこの「スモールステップ」ですし、そうなってからの自信回復にも役立てることができます。
学習例
例えば、子どもに勉強習慣と読書習慣を身につけて欲しい、親がいるとします。
目標は「毎日1時間の勉強と10ページの読書」です。
毎日1時間!
大人でも大変ですよね。
読書だって大変だわ
ですから、いきなり目標を実行しようとしても、できるわけがありません。
仮にできたとしても、それを毎日継続することなんて不可能に近いでしょう。
そこで、まず「これならできる」という目標を決めます。
最初のステップは「1日10分の勉強と、2ページの読書」です。
え?それだけ?
あんたはそれですらできないでしょ……
簡単な目標だからこそ、効果があるのです。
実践していくことで、子どもは「目標をクリアする楽しさ」を覚えます。
さらに「自分はやればできる」と、自信もついてきました。
おぉ~!
ここで大事なのは、どんなに小さなことでも「できた」というその事実を、最大限に褒めてあげることです。
褒められるからこそ楽しくなり、また挑戦する気が湧いてきます。
褒められたら誰だって嬉しいわよね
間違っても、「その程度?」とか「できて当たり前だ」なんてことを言ってはいけません。
そして、頃合を見てまた一緒に、新たな目標を考えてあげましょう。
今度は「1日12分の勉強と3ページの読書」です。
全然増えてないじゃん!
そういうこと言ったらダメだって教えられたでしょ……
少しずつだからいいんですよ。
最初は親や先生が一緒になって目標を決めることもありますが、いずれ本人が自発的に目標を高めます。
子ども自身が、楽しくなってきますからね。
ここであまりに目標を高め過ぎたら、達成できなかった時にやる気がなくなってしまう可能性があるので、慎重に判断しましょう。
やる気がなくなっちゃったら、元の木阿弥だ!
このようにスモールステップをこなしていった結果、1年後には「毎日1時間の勉強と10ページの読書」ができるようになりました。
すごいわ!
他の例
スポーツ
これは何も勉強に限ったことではありません。
最初に言ったように、仕事でも役立ちます。
あるいは、スポーツでも適用できます。
スポーツでも?
例えば、野球が上手くなりたい少年がいるとしましょう。
その彼にいきなり、身長180cmまで成長して、球速140km投げて、ホームランを毎試合打つように言っても、できると思いますか?
できるわけないじゃない!
もちろんそうですよね。
となると、身長を伸ばすために栄養バランスを考えた食事をたくさん食べて寝て、体づくりのために走り込みや投球練習や素振りをしなければなりません。
このように細かく分けて、前段階から徐々に積み重ねていくことによって、野球が上手くなるという目標を達成できるのです。
あれ?それって前に説明しなかった?
よく覚えてますね。
このブログを始めて間もない頃、計画の立て方の話で紹介しました。
しかしこの時紹介したのは、あくまでも計画を分けるやり方です。
今回のように、達成して自信を付けていく方法を紹介したわけでも、ありませんしね。
簡単な目標を立てて、自信とやる気を身につけながら達成していくのが、今回の「スモールステップ」なのです。
どんな世界でも通用するのね!
自信の体験談
私は大人になった今でも、実践してますよ。
今は趣味である筋トレですが、当初はスクワットを50回やっていました。
タバコをやめて太ったので仕方なく運動を始めたのですから、半ばイヤイヤです。
スクワット50回でも大変じゃん!
しかもイヤイヤなら、なおさらやる気が起きないわ
次第に筋肉がついたのか、こなす回数が増えていきました。
60回、70回、80回……。
負荷をもっと加えたくなって、9kgの鉄アレイを持つようにもなりました。
うわ……!
現在は筋トレ5年目に入っていますが、9kgの鉄アレイを持ちながら100回のスクワットをやっています。
今は楽しく筋トレしていますから、不思議なものですね。
これが「スモールステップ」の効果です!
まとめ
「スモールステップ」についてお分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
少しずつでも、いつかは必ず大きく成長できます。
子どもも親も先生も、部下も上司も、選手もコーチも。
みんながみんなの可能性を信じましょう!
素敵ね!
以上
「スモールステップ~簡単な目標から始まり大きな目標の達成へ」でした♪