普通じゃない!?参考書・問題集のお勧めの選び方を3つ紹介
「正しい勉強の仕方」第84弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は以前に公開した「参考書の選び方」の続編として、「より深い視点の参考書・問題集の選び方」をお話しします。
- 改訂年月を見よう!
- 「はじめに」と「あとがき」を読もう!
- 著者の経歴を見よう!
以前のブログ
より深い参考書・問題集の選び方
改訂年月を見る
より深い視点?
前回紹介したのは、同じページを見比べることにより、自分にとって使いやすい参考書を選ぶ方法でした。
しかしどのページも分かりやすくて、最後の最後で参考書を一冊に絞り切れないことがあると思います。
どっちも買う?
お金がもったいないですし、何よりどちらも勉強する時間はありません。
気にする人であれば、片方だけやらない場合に途中で放り投げた感が残り、受験勉強に悪影響を与える可能性もあります。
そんな時にどうするかを教えてくれるってことか
まずお勧めするのが、「奥付に書いてある改訂年月を見る」ことです。
奥付って何?
奥付(読み)オクヅケ
書物の末尾に、書名・著者・発行者・印刷者・出版年月日・定価などを記した部分。
コトバンクより引用
このように、奥付とは、本の情報が書いてあるページのことを指します。
参考書や問題集と言うのは基本的に、一度完成したベースを用いて、年を経るごとに改訂していくものなんです。
改訂?
いわゆるマイナーチェンジです。
見やすく、分かりやすく、参考書をより洗練していく行為のことを言います。
学習指導要領の変更で、参考書に書いてある内容が使えなくなる時などは、大々的に改訂を行うこともあります。
参考書って改訂をしていくものなのね
中には、断固として改訂をしない参考書もあります。
昭和の時代から一回も変更をしていない参考書を見つけた時には、出版社の絶対の自信を感じました。
時代を越えて通じる参考書ってことか
参考書は改訂した方がいいの?
必ずしも、改訂するのが良いこととは言えません。
今話したように、根本がしっかり作られていれば、何度も改訂する必要はないという見方もできます。
じゃあ改訂しない方がいいの?
そうとも言い切れません。
時代は常に動いていますから、最新の受験に合った参考書でないと、通じなくなる可能性もあります。
結局、どっちがいいの?
最終的には、使う人の好みです。
あくまでも、参考書の候補を選ぶ時の選択肢が増える、という認識でいてください。
私の場合は、改訂年月が最近の方が、なんとなく信用してしまいます。
「奥付」ーWikipediaより引用
「はじめに」と「あとがき」を見る
もう一つお勧めする方法が「参考書の『はじめに』と『あとがき』を読む」ことです。
それが参考書選びに関係あるの?
大アリです。
どんな参考書や問題集でも、普通は「はじめに」で、どんな人を対象に作られた本かを説明しています。
それを読むだけでも、自分の学習レベルに合っている本かどうかが分かります。
基礎から勉強したい人に、いきなり応用の参考書はいらないわよね
「あとがき」は、書いてある参考書と、書いてない参考書があります。
著者が一人の場合は、基本的に「あとがき」はあるでしょう。
しかし分厚い参考書だと、何人かの執筆陣で書かれていることがあり、「あとがき」がないこともあります。
そういう時は「はじめに」だけを見ればいいの?
ない物は仕方がありませんからね。
あれば必ず「あとがき」も読んでください。
その1冊の参考書を通して、著者は読者をどのレベルまで育てたいのか、そしてどれだけの自信を持っているのか、が分かります。
そうやって著者の人となりを知ることで、参考書の信頼性も予想できます。
参考書を使って勉強すると言うことは、著者の人間性を通して自身を成長させるということと同義と、捉えることもできますから。
面白い視点ね
著者の経歴を見る
最後にお勧めするのが「著者の経歴を見る」ことです。
これはたった今紹介した、著者の人間性を知ることと通じます。
その人がどんな勉強をして、どんな結果を出してきたかで、参考書の出来をより信じることができます。
学歴が大事ってこと?
一概に、学歴が大事と言うわけではありません。
有名な大学を出ていない人が書いても、立派な参考書や問題集はたくさんあります。
例えば、英会話の参考書が欲しいとします。
そしてここに、正反対の著者が書いた参考書が2冊あります。
ページ数も金額も、どちらも同じくらいだとしましょう。
どんな人が書いたの?
片方の著者は、一度も海外に行ったことがなく、外国人と英語で会話したこともほとんどないけれど、学歴は高い。
もう一方の著者は、誇れるような学歴はありませんが、20年間海外を渡り歩き、ネイティブと会話し続けて培った語学力があります。
どちらの参考書が欲しいですか?
極端だね……
そう思うでしょうが、前者は意外に、日本の高学歴者に多いです。
受験英語に会話力は必要ありませんから。
私は2人目の方が欲しいかな
僕も!
受験英語ではなく、英会話の参考書なら、後者を選ぶ人の方が多いでしょうね。
このように、著者の経歴が与える印象はとても大きいということが分かります。
他にも信頼できる著者の例としては、何百人も教え子を有名校に合格させた経歴や、過去の著作が結果を出している経歴などは、聞こえが良さそうですよね。
なんか結果だけでしか判断しない、嫌な感じ
残念かも知れませんが、それが当たり前です。
伊達や酔狂で参考書を買うわけではありませんからね。
このブログだって、私がどこの馬の骨か知れなければ、誰も読みません。
「学年ビリだったのに、全国模試で30位を取って、早稲田大学法学部に、独学で現役合格」をしている結果があるから、多少なりとも信頼性が出ているのです。
まとめ
- 改訂年月を見よう!
- 「はじめに」と「あとがき」を読もう!
- 著者の経歴を見よう!
「より深い視点の参考書・問題集の選び方」についてお分かりいただけたでしょうか。
よく分かったよ!
小学生向けの参考書ではあまり「はじめに」「あとがき」「著者の経歴」はありませんが、中学生や高校生、大学生や社会人には役立つ方法です。
参考になったわ!
念のために最後に言っておきますが、今回のブログの内容は、参考書を選ぶ時の補助として使ってください。
基本は、最初に紹介した以前のブログに書いてある通りですから、お間違えないようにお願いします。
参考書の中身を読まないで、著者の経歴だけで購入してしまっては、失敗は火を見るよりも明らかですからね!
以上
「普通じゃない!?参考書・問題集のお勧めの選び方を3つ紹介」でした♪