抽選会の名司会~お客様に心も体も自発的に参加してもらう~
「司会者のこだわり」第29弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は予告した通り、前回の続き「抽選会の時に気を付けること(第二弾)」です。
- お客様に楽しんでもらう!
- 心も体も自発的に参加してもらう!
前回の記事
抽選会
最初の当選者
お待たせしました!
前回の続きから参りましょう。
抽選会の流れに沿って説明する予定でしたね。
ちょうど抽選会が始まるところで、話が終わってたよね
それでは、実際に抽選会が始まる場面を、想像してください。
初めは「この抽選会の記念すべき最初の当選者です!」と言って、特別感を出して盛り上げます。
賞品がなんであっても、特別だと思うと嬉しいね
残り賞品の数
ですが、ここで早くも、気を付けることが出てきます。
始まったばっかりじゃない!
抽選会は規模が大きくなればなるほど、最初の方で登場する賞品の数が多くなります。
ティッシュが100個とか?
サランラップもあるわよ
となると、当選者がいきなり大勢いますね。
初めのうちは「二人目」「三人目」と紹介できますが、司会者も途中から正確な数字が分からなくなります。
その人数って大事なの?
お客様は自分が当選するかどうかを一番に考えます。
人間、誰でもそうですけどね。
なので、いま何人に賞品が当たって、あと何人に賞品が当たるかを、常に意識させないといけません。
たしかに、残りの賞品の数が分かった方が、ドキドキするわね
ですから数が分かりやすいように、5人ずつか10人ずつくらいの間隔で、当選番号を発表していきます。
そしてたまに番号の紹介を止めて、残り何人に賞品が当選するかを、お客様と確認します。
たとえば
「ただいま15人の方にティッシュをお渡ししました。残るティッシュは15個!たくさんありますね!まだ15人もの方に当たりますよ~」
のようにですね。
今の状況が分かりやすいね!
そして自分が当たってなくても、まだチャンスがある気がするわ!
当たっても当たらなくても、お客様には抽選会を楽しんでほしいですからね。
引き直し
さぁ賞品がドンドン。お客様に渡されていきます。
ここで、番号を呼んでも現れない方が、何人か出てきました。
そんな人いるの?
抽選会は単独ではあまり行われず、イベントの最後に用意されていることが多いです。
そのため最後の抽選会まで待ちきれず、帰られてしまう方は結構いらっしゃいます。
当日、急に行けなくなった人もいるはずよね
となると、呼んでも現れない番号はなかったことにして、当選番号の引き直しをしないといけません。
引き直さないと、賞品が誰にも当たらないままだもんね
ですが、このまま司会者の勝手な判断で、引き直しをするわけにはいきません。
え?主催者の許可が必要ってこと?
主催者の許可はもちろん必要ですが、ここで許可をもらうのはお客様からです。
客から?どうやって?
ステージの上から賛同を求めます。
「次に呼んでもいらっしゃらなければ、引き直しにしたいと思います。引き直しに賛成の人、拍手ー!」
と言えば、いっせいにお客様は拍手します。
誰だって、自分が当たるチャンスを増やしたいわよね
ここで重要なのは、拍手をすることによって、お客様も抽選会に参加していると自覚していただくことです。
え?最初から参加してるじゃん
何でも誰でもそうですが、漫然と受動的にそこにいるのと、自発的に取り組むのでは、満足度が違います。
深い考えね
お客様が「抽選会に参加して楽しかった」と、最後に思ってもらえるように、いろんな場面でさりげなく気を使っているんです。
お客様ファースト!
そしてもう一つ大事なことがあります。
「お客様と一緒に会場全体で決めた引き直し」ということであれば、その時出てこなかった当選者が後で出てきても、司会者や主催者が勝手に決めたことではないと、納得していただけるんです。
後で当たっていたのに気付いて、賞品が欲しいっていう人もいるかも知れないしね
どんな状況になっても対応できるように、抽選会を進めないといけません。
- お客様に自発的に参加してもらう
- お客様と一緒に決める
中盤~自発的な参加を促す~
さぁ抽選会も進んできて、これから中盤です。
ここからは、量より質の賞品が増えてきます。
当たる本数は少ないけど、価値が高いのね
ここまでは賞品がたくさんあることをお客様に伝えて、抽選会を盛り上げます。
ここからは賞品が良いことをアピールして、抽選会を盛り上げていきます。
良い賞品を当てたいな!
ですが、ここまで来るとほとんどのお客様は、少しダレてきます。
ダレる?なんで?
ここからが良い賞品なのに!
ここに来るまでに、本数が多い賞品をたくさん発表してきてますから。
実際には何十分も時間が経過しています。
そうなの!?
ずっと座って、抽選を聞いているのは大変だわ
疲れたお客様を元気にさせるには、抽選会に自発的に参加してもらうしかありません。
『やらされている』のと、『やっている』のは違う、ということです。
どうやって自発的に参加してもらうの?
また、「あと何人に当たるよー」って言うの?
いえ、ここはもっと直接的にいきましょう。
「ここまで来ても、まだ当たってないという方は、手を挙げてください!」
と聞きます。
手を挙げるの?それは参加している気分になるね
でも、運がないのをアピールするようで、手を挙げにくいかも?
会場の雰囲気を良いものに作っておけば、結構多くの方が手を挙げてくださいます。
その後は、冗談で
「あら~、もうさっさと当たって賞品を持って帰ってください!」
と言ったり、励ます思いで
「当てたい思いが強い人に、当たるものです!次はあなたの番ですよ」
と言ったり
「今、当たってないということは、これからもっと良い賞品が当たるということですよ!」
と言ったりします。
盛り上げる方法は色々あるのね
後になればなるほど、良い賞品が当たるようになるもんなぁ
ここで注意が必要です。
抽選会にもよりますが、商店街の皆さんが賞品を提供していることがあります。
そういう場合は、お店に優劣をつける発言になってしまうので、「もっと良い賞品が当たる」と言ってはいけません。
細かいことも大事なのね
まぁ、人によっても、良い賞品かどうかなんて違うしね!
最後の賞品
さぁ、ついに最後の賞品がやってきました。
文字で言うとあっという間だけど、本当はすごく時間がかかってるんだろうなぁ
しかも後半になるにつれて、発表のボルテージもあげていかないといけません。
となると声を張り上げることも多くなります。
いくら腹式呼吸をしていても苦しいものは苦しいので、司会者の喉も踏ん張りどころですね!
頑張って!
最後の賞品の前に、もろもろ確認です。
まず、引き直しは全て終わらせます。
最後の賞品の後に、まだ当選者が出てない賞品の引き直しなんて、カッコつかないもんね
次に、抽選会にもよりますが、だいたいは最後の当選者に一言もらいます。
ステージの上で喜びの声をもらうことを、事前にキチンと説明します。
え!恥ずかしいな!
自分が当たると思ってるの?
そして賞品のプレゼンターも紹介します。
実行委員会や、地元組織の長が役目を務めることが多いです。
プレゼンターまでいるのね
- 引き直しは全て終わらせる
- 最後の当選者に一言もらう
- 賞品のプレゼンターを紹介する
以上の準備を整えたら、ついに発表です。
しかし、ここでも注意が必要になります。
まだ注意することがあるの?
抽選会は最後にあるのが普通です。
なので、最後の発表があった瞬間に、席を立って帰ろうとされるお客様がいます。
え!帰っちゃうの!?
長丁場の抽選会で疲れていますからね。
自分が当たらなかったと思ったら帰ってしまうのも、仕方ありませんね。
でも、まだ当選者の喜びの声もあるのに・・・
そうです。
なのでここで、司会者がお客様に
「当選者がいなかったら引き直しですよ~。帰るのはまだ早いです!」
と伝えて、帰る方を引き留めます。
引き直しになることも、普通にありそうだし
でもすぐに帰らない人からしたら、引き直しになった時のために、帰る人には早く帰ってほしいかもね
最後の当選者が出てきたら一言いただき、抽選会は終わりになります。
まとめ
- お客様に楽しんでもらう!
- 心も体も自発的に参加してもらう!
「抽選会の時に気を付けること(第二弾)」についてお分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
色んなことに気を付けているけど・・・
全てはお客様のためだね!
あんたもマネしなさいよ
そんな余裕はないよ
なんでよ
だって・・・
だって?
僕は喜びの一言を考えるのに忙しいの!
最後の賞品の当選者になる気マンマンじゃない!
以上
「抽選会で気を付けること2~心も体も自発的に参加してもらう」でした♪
(関連性が高いこちらの記事もどうぞ! 2019/12/26)