YouTubeへの初の小説朗読を分析~問題点と傾向と対策
YouTubeにボイスサンプル代わりの小説朗読を上げ始めて、2週間が経ちました。
動画を上げてからの推移を、書き記していきたいと思います。
最初に小説朗読を始めたのがこちらになります(日付は2020年3月10日)。
【朗読】江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」(1)【ミステリー小説】
小説朗読動画の初投稿
タイトルが重要
アップする前に「小説 朗読」で検索してみましたが、山ほど朗読動画がヒットするんです。
小説朗読の動画はたくさんあるんですね。
このまま動画をアップしても、有象無象の一つとなってしまい、検索結果に表示されません。
検索結果で表示されて目につかない限り、再生されることはありません。
言ってしまえば、間違ってタップすることもクリックすることもないのです。
せっかくあげるのであれば、見てもらいたいのが人情というもの。
どうしたら検索結果に出るのか、それこそ検索して調べました。
色々なサイトを見た結果、タイトルに含まれるキーワードが重要だということが分かりました。
あまり長すぎてもダメですが、検索されそうなキーワードは盛り込まないといけないんです。
その結果、私の小説朗読タイトルはこのようになりました。
【朗読】江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」(1)【ミステリー小説】
「小説」「朗読」「作者」「タイトル」の4つは絶対に入れないといけません。
そうなると、長くなりすぎないためには、あと一つくらいしかキーワードを入れられません。
江戸川乱歩に興味がなくても、動画を見たくなる要素を入れるとすると、ジャンル名である「ミステリー」が最適でした。
検索結果は?
さあ、いよいよ動画を上げます。
なんか、ドキドキしますね。
しかし、上げてから自分で検索してみましたが、「小説 朗読 江戸川乱歩」くらいでは検索結果に出てきません。
思い切って「小説 朗読 江戸川乱歩 屋根裏の散歩者」くらいに絞り込んで検索すると、上から5番目くらいに出てきました。
ここまで絞り込まないと、検索結果に表示すらされないなんて……!
しかも表示されても、画面を下にスクロールしないと見えもしない位置なんです。
これでは普通に考えて、誰もこの動画を観ませんよね。
とは言っても、できる限りのことはしているのですから、あとは信じるしかありません。
見て聞いてもらわないと分からないとはいえ、ナレーションには自信があります。
万が一にも聞いてもらえたら、絶対に良いと思ってもらえるはず!
そう思いながらも、胸中は不安でした。
再生回数
アップロードしたことある人ならみんな共通かも知れませんが、ちょこちょこYouTubeの再生回数が増えてないか見に行っちゃうんですよね。
でも、そもそも検索で表示されにくいんですから、そんな簡単に再生回数が増えるわけがありません。
一日経っても、再生回数は増えておりませんでした。
少し寂しい思いをしながら、動画を上げて二日目。
気付くと再生回数が10回ほどになっており、チャンネル登録者が一人いるではありませんか。
小躍りをしながら、引き続き動画を上げていくことにしました。
近しい人には内緒
ちなみに私はこのブログもそうですが、自分のYouTubeも、家族には絶対に見ないように話してあります。
基本的に、引っ込み思案で恥ずかしがり屋なのです。
もちろん友達にも話してませんし、仕事の繋がりの人にも言っていません。
宣伝をしたくない人間なんですね。
直接話している時に、機会があれば話そうとは考えています。
それこそ、ボイスサンプルをネットに上げるようにアドバイスをしてくれた音響監督さんには、ちゃんと言わないといけませんしね。
小説朗読の問題点
小説を朗読する前には分からなかった面倒なことに、色々と気付き始めました。
表現が時代に合わない
まず小説自体が古い作品なので、文章が古いことです。
漢字が現在の常用漢字ではなく当用漢字のため、送り仮名がパッと見で分かりづらい時があります。
現代では平仮名なのに、読みにくい漢字が割り振られている言葉もあります。
この問題は、小説を朗読する前に一度目を通して、不安な単語は調べておくことで解決しました。
しかし、時間が掛かるのが難点です。
登場人物が複数
もう一つ、私が普段仕事でやっている映像のナレーションと大きな違う点として、登場人物が複数人いることも、面倒なことでした。
せっかく朗読するのであれば、そのまま読んでは面白くありません。
画面を見ないで声だけを聞いている人のためにも、声質で別人のセリフだと分かるようにしたいのです。
そのため、声を変えてセリフを読むことにしました。
「屋根裏の散歩者」には3人の登場人物がいます。
犯人と、被害者と、探偵の明智小五郎です。
地の文を読むナレーション用の声以外に、3種類用意すればよいのです。
私は声優ではありませんが、これくらいの声の変化であれば可能です。
犯人は低音でドシッとした声(イメージはGackt)にして、被害者は少し変な嫌味な声にします。
探偵である明智小五郎は、少しだけ高めにして理知と鋭敏さを感じるようにします。
これで登場人物が複数人いる問題も解決です。
どんな感じになっているかは、動画を聞いてお確かめください。
二回目の投稿
次にあげた動画はこちらになります(日付は2020年3月12日)
【朗読】江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」(2)【ミステリー小説】
検索で表示されない?
さて肝心の再生回数ですが、こちらは公開した初日に2回。2日目に1回。3日目には4回と、合計で7回という非常に少ない数字です。
初日に再生されているだけ良いとも言えますが、最初に上げた動画に比べてずいぶん少ないことが気になり、原因を探ることにしました。
すると、まず検索結果に表示されていないことが分かったんです
自分でまた「小説 朗読 江戸川乱歩 屋根裏の散歩者」と入れて検索してみましたが、最初に上げた(1)が表示されても今回の(2)は表示されないんです。
やはり動画を上げる前に推測した通り、そもそも表示されないのであれば、押してもらえはしないのです。
これはどうしたら改善できるのでしょう?
色々と調べましたが、結局は分かりませんでした。
アナリティクスでの分析
ちなみに、YouTubeにはアナリティクスという分析の機能があります。
分析画面
インプレッションとは検索結果の画面に表示された数です。
私のこの動画のサムネイルは、約1000回見られています。
そのクリック率が1%なので、たまたま検索で見た人が再生する割合が低いことも分かります。
視聴回数はそのままの意味です。
ユニーク視聴者とは、それぞれ別の人間だ、ということです。
つまり同じ人が何回も再生したとしたら、視聴回数は増えてもユニーク視聴者は1人のまま変わらない、ということなんです。
この画像にはありませんが、アナリティクスには、「動画を観た人が離脱しないで(画面を消さないで)、全体の長さのうちどこら辺まで動画を観たか」、というのまで丸わかり何です。
私の動画で言うと、だいたい30%の人は最後まで聞いてくれています。
私の上げている動画は、全てこれと同じようなものです。
「小説 朗読 江戸川乱歩 屋根裏の散歩者」なんて限定されまくったワードで検索した奇特な方のうち、1%くらいの人が試しに聞いてみて、何人かは繰り返し聞いてくれています。
そして、10分もある声だけの動画なのに、画面を開いたうち30%もの人が、最後まで聞いてくれているんです。
これ、実は嬉しいんです。
たとえば歌だと、上手いか下手かは最初のワンフレーズを聞けばすぐに分かります。
ナレーションも同じです。
滑舌やイントネーションや声量。
出だしで、続きを聞くかやめるか選ぶ人もいると思います。
そんな中で30%も最後まで聞いてくれるのですから、ちょっとだけ自信がつきます。
まとめ
やはり、目に留まらないのが難敵です。
良い物を作っている自負はあるので、「聞いてさえもらえれば……!」と歯噛みをしています。
改善方法は見つかりませんが、右往左往せず、引き続き動画をあげていきます。
以上
「YouTubeへの初の小説朗読を分析~問題点と傾向と対策」でした♪