YouTubeで小説朗読始めました!~コロナに負けるな~
前回はコロナウイルスによる影響で、司会の仕事が全くなくなった話をしました。
ブログの最後には「未来に目を向けて弛まぬ努力をしよう」と締めましたが、それでは具体的にどうするのか?
今回はそのお話をしようと思います。
YouTubeを始めよう
ボイスサンプル
全く舞台の仕事がなくなった私は、試行錯誤の末にアクションを起こしました。
タイトルにもなっている、YouTubeを始めてみたんです。
と言ってもユーチューバーになろうというのではなく、将来の仕事への種まきのようなものです。
私は司会業だけでなく、プロのナレーターとしてナレーション収録の仕事もしています。
収録の様子
その関係で良くしてもらってる音響監督さんから、「ボイスサンプルをネットにあげてくれたら、同業者に紹介しやすい」と、以前アドバイスをもらったことがあるんです。
それでブログを開設した当初、20秒くらいのボイスサンプルを4つ、YouTubeにあげたのですが、その後が続きませんでした。
慣れないブログを書くのに四苦八苦で、とてもYouTubeまで手が回らなかったのです。
それを、今回のコロナウイルス騒動で暇な時間に思い起こしまして。
せっかくならボイスサンプル用に、YouTubeに音声をアップしようと思い立ったんです。
でも、前と同じボイスサンプルなら、また20秒くらいです。
正直、これでは短すぎてボイスサンプルになりません。
絵本の読み聞かせ
どうしたものかと頭を悩ませていた時、図書館の司書さんが絵本の読み聞かせをYouTubeで行っているというニュースを見ました。
コロナウイルスのせいで自宅待機のため図書館に来れない子どもたちのために、普段行っている絵本の読み聞かせをネットでやってみようと思い立ったらしいのです。
私も教育に関するブログを書いていますし、これは素晴らしい考えだと共感し、やってみようと決意したのです。
しかし私は早稲田大学の法学部に在学している時に、一時は弁護士を目指したこともあるものですから、多少なりとも法律の知識があります。
「絵本の読み聞かせをネットにあげるのは、果たして著作権的に大丈夫なのか?」と気になってしまったのです。
結論から言うと、アウトでした。
出版社からの申請で、YouTubeの動画はガンガン削除されるようです。
当然ですよね。
正確に言うと。
基本的に著作権は親告罪なので、動画を上げるだけでは犯罪の要件を満たしません。
とは言え、分かっていて法の抜け道を通るようなことはしたくないので、絵本の読み聞かせをYouTubeに上げるのは諦めないといけません。
青空文庫
ではどうしたものかとまた頭を捻っていますと、著作権フリーの青空文庫という小説サイトを見つけました。
基本的には、作者の死後に著作権が切れた作品を無料でWeb公開しているサイトです。
念のため規約を熟読しましたが、そのサイトの文章であれば、著作権的には問題がないようです。
これなら、読んでYouTubeに動画を上げられる。
しかし、著作権フリーになるくらいですから、そうとう古い本ばかり。
私はそういう本も好きですが、当初の絵本の読み聞かせからは、ほとんど真逆と言ってよいベクトルです。
そうは言っても、元々はボイスサンプル代わりに始めようと考えたことです。
子どものためにはならないかも知れませんが、青空文庫の小説を読むことに決めました。
小説朗読
どのように読む?
ここでまた一つ、悩まされることに直面します。
小説を朗読すると決めたはよいが、どのように読んだらよいものか。
ナレーションはプロとしてやっていますが、小説の朗読となると話は違います。
感情の起伏に喜怒哀楽、それに間の空け方など、どのように読めばよいか分かりません。
私が良かれと思っても、小説朗読のプロからしたら、よくない作法みたいのがあるかも知れませんしね。
ですが、分からないからと二の足を踏んでいては、いつになってもスタートを切れません。
思い立ったが吉日です。
とにかく始めてみれば、自分で気づくこともあるでしょう。
何を読む?
まずは、誰の本を読もうかと考えました。
好きな作者を列挙していきます。
ん?
江戸川乱歩のミステリーは、サウンドノベルゲームみたいになって面白いかも知れない!
チュンソフトの有名なゲーム「かまいたちの夜」や「弟切草」みたいに、画面に表示される文章を読むうちに謎が解けていく作品が大好きな私は、もともと江戸川乱歩の小説が好きなんです。
作家を決めた後、何の作品にするかは、簡単でした。
私自身が一番衝撃を受けた「人間椅子」か「屋根裏の散歩者」の二択でしたので、「屋根裏の散歩者」を読むことに決めました。
ちょうど全8章仕立てで、一章の分量もそう多くはありません。
8回に分けて読めばおさまりもよいでしょう。
動画編集
ということで朗読を始めたのですが、この後が大変でした。
読むのはまぁいいとして、動画の編集が慣れない作業なんです。
せっかくだし青空文庫の原文も画面に載せようと考えたものですから、自分で録音した音声と画像を、ドッキングさせる必要があります。
そのために無料の動画編集ソフトをくまなく探して、色々と試しました。
結局「ApowerEdit」というソフトをインストールして、使っています。
これは無料版だと左上にアプリロゴが入ってしまうのですが、まぁ私にはそこまで問題はありません。
このソフトで作業を始めてからも、また色々と大変です。
使い方は感覚で理解できるものの、細かい操作が微妙にしづらいため、結構時間がかかります。
ApowerSoft公式サイトより引用
動画投稿
自分だけの動画
四苦八苦してなんとか形になったのがこちらです。
【朗読】江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」(1)【ミステリー小説】
これをアップする時に、他にも同じような小説朗読動画があることに気付きました。
全く同じ青空文庫の小説を朗読して、【小説朗読】としてYouTubeに上げているんです。
プロもいれば、素人さんも。
いずれも、見栄えが良い映像で。
しかも私よりももっと早くから投稿していて、すでに再生回数が何万回といっているのもあります。
完全に私は、二番煎じの後追いです。
そうは言っても、ユーチューバーになりたいわけではありませんからね。
あくまでも名刺として使うボイスサンプル代わりですし、自分の考えで思い立って行動に起こしたことです。
誰に恥じることなく、堂々と動画をアップしていけばいいんです。
チャンネル登録
動画を公開して、すぐにチャンネル登録者が一人増えました。
これが、ものすごく嬉しいんです。
私はプロではありますが、相手からしたらそんなことは関係ありません。
どこの馬の骨かも分からない人のYouTube動画を、わざわざお気に入りに入れて、楽しみにしてくれているということですもんね。
まとめ
ともかく、まだ始めたばかりです。
全てが結実するのは、コロナウイルスの騒動がおさまってから。
いえ、もっともっと後かも知れません。
芽を出すまでに時間がかかっても、いつか花咲く時が来ると信じて、継続して小説朗読をアップしていきます。
以上
「YouTubeで小説朗読始めました!~コロナに負けるな~」でした♪