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ギャラが1/100!?~クラウドソーシングの安すぎる報酬

今回は私が新たに始めた「クラウドソーシング」についてお話しします。

 

 

クラウドソーシング

概要説明

クラウドソーシングとは何かと言うと、 2010年以降に起こったインターネットを介して行うビジネスのことです。

簡単に言うと在宅ワークです。

 

仕事を欲しい人は、「自分にはこんなことができます!」とスキルをPRします。

仕事をしてもらいたい人は、「こんな仕事があります」と募集し、より良い人材を探します。

 

このお互いの思いがマッチした時に、仕事が発生するのです。

 

素人でも良い技術を持った人はたくさんいますし、個人で仕事をしてもらいたい人も大勢います。

それがインターネット上でやり取りできるので、一瞬で世界中の人と仕事の相談ができるという、現代ならではの新しいビジネスの形です。

 

ちなみに運営会社は仕事の契約に伴う手数料で経営を成り立てていますから、依頼者も請負人も、そのサイトのみで連絡を取り合って仕事を完了させないといけません

 

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始める経緯

クラウドソーシングについてこのように説明をしましたが、実は私はこれまで、ほとんど詳細を知りませんでした。

以前友達に「フリーランスなら、これに登録したら?」と勧められた時なんて、なんだよその怪しいサイト……と思ったくらいです(笑)。

 

ですがコロナウイルス過で仕事もなくなっていたとある日、同じように仕事がなくなって困っている音響監督さんから、クラウドソーシングを紹介されました。

 

プロも使っているサイトなんだと興味を持った直後、ヤフーニュースでクラウドソーシングが取り上げられました。

新型コロナウイルスの影響で外出を自粛する人が増えたため、この在宅ワークがより活発化したという内容だったのです。

 

そこで紹介されていた人は、元々は素人なのにナレーションを始めて、今では月に30万円以上もクラウドソーシングで稼げるようになったとのこと。

 

もちろん最初は単価も安いし、長年続けた経験があった上に、コロナウイルス過で運よく収入が上がった……みたいなことも、ちゃんと書いてありました。

 

いずれにしても、仕事がないからと外出自粛して家でゴロゴロしているよりは、自分のスキルを活かして動いた方がよほど建設的です。

外出自粛も継続できるし。

 

さっそく、クラウドソーシングに登録することにしました。

 

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ギャラ

低すぎる価格設定

 

検索したら、ソーシャルワークスというサイトと、ココナラというサイトが出てきました。

 

とりあえずナレーションの仕事を探してみます。

すると、思ったよりも結構仕事があるではありませんか。

 

インターネット上にはたくさんの仕事が溢れてるんだなぁと、楽しくなって色々な案件を見ていたのですが、そのどれもに共通しているとあることに気付きました。

 

それは何かと言うと。

 

報酬が安い!!

 

5分くらいの動画のナレーションで1000円に設定されている案件が多いんです。

案件によっては700円とかもありますし、依頼者から初回はテスト価格と指定されて、なんと報酬が500円になっているのもあります。

 

ちょっと、これは……信じられないくらい安すぎます。

 

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5分で1000円は適正価格?

私の周りの人にこの話をしたら、「時給にしたら、いいじゃない?」と言われました。

5分1000円=60分12000円という計算なのかも知れません。

 

ですが、ナレーション収録に、そんな簡単な計算は通用しません。

なぜなら、一発録りで収録完了することなんて、まずありえないからです。

 

他にも雑多な作業があるので、一例ですが紹介します。

 

まず、本番前に下読みをする必要があります。

不安なアクセントやイントネーションを調べますし、感情表現や抑揚も練習します。

 

実際に録音を始めたら失敗することもありますから、その分録り直しの時間がかかります。

 

しかも在宅録音は音響監督がいないため、自分一人でダメ出し編集をしなくてはいけません。

自分の音声を何回も聞き直して修正して、編集して……。

それだけで、5分の音声の何倍も時間がかかります

 

そうして完成した音声を提出しても、先方から修正の指示があれば、それだけでまた録り直し編集にと、時間がかかります。

 

とてもではありませんが、5分の動画で1000円なんて、やってられませんよね?

これでは商売になりません。

 

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業界のギャラ設定

この業界の裏話みたいなものですが、基本的にギャラは一本○万円で決まっています。

1000円単位なんて、聞いたことがありません

 

ぶっちゃけると、私は1本5万円はもらいます。

5分の動画で。

 

高そうに聞こえるかも知れませんが、実はそうでもありません。

 

私はフリーランスですから、出費は全て自分持ちです。

より良い音で収録しようとスタジオを借りたら、ここから2万円は使います。

 

5万円と言っても打ち合わせや交通費も全て込みの金額ですし、修正の指示を何回も受けたとしても、追加でもらうこともありません

 

夜中に連絡が来て、「朝一でクライアントに届けるからそれまでに仕上げて!」と言われることもあります。

 

収入の面から見ても、フリーランスはボーナスも有休もないのですから、これだけのギャラをもらっても、一般の会社員の平均年収に比べたら低くなるでしょう。

 

こう考えていくと、この業界では1本5万円でも高くないと言うことがお分かり頂けたことと思います。

 

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それでも挑戦する

それが、クラウドソーシングの世界では1本1000円

場合によっては1本500円もある。

 

1/100のギャラですよ!!

 

正直、やってられませんよね。

クラウドソーシングでお仕事をしているのは素人さんが多いので、その価格設定が当たり前の世界になっているのでしょう。

 

とは言え仕事がない今、ギャラが安すぎると文句を言っても、現状を打破できません。

どんな世界でも、自ら動く人だけが道を切り開いていけるのです。

 

「自分はプロなのに、技術の安売りになる……」「今までに仕事をしてきた音響監督さんに申し訳ない……」という気持ちもありましたが、とにかくクラウドソーシングを始めてみることにしました。

 

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まとめ

 

今回のポイント
  • クラウドソーシングは新しいビジネスモデル
  • 価格設定があまりに安い
  • それでも新たな挑戦を開始

 

クラウドソーシングの紹介だけで長くなりすぎてしまいました。

実際にクラウドソーシングを始めた後の話は、明日のブログでお話しします。

 

今回のブログの内容をあらためて考えてみても……

 

こんなに業界の内情をぶっちゃけてしまって良かったのかなぁ。

 

以上

「ギャラが1/100!?~クラウドソーシングの安すぎる報酬」でした♪