プライドは隠し切れない!プラスに変える一流トークで対応!
「正しい勉強の仕方」第93弾です。
前回からの続きで、「学歴が高いとプライドも高い」話の後編です。
- 隠し切れないプライドを会話例で紹介
- 一流のトークテクニックを紹介
隠し切れないプライド
会話例を紹介
前回は、隠そうとしても自然と出てしまうのがプライドだ、という話をしました。
同じような学歴を持つもの同士でなくても、怒った時やお酒を飲んだ時でなくでも、自然な会話の中でプライドが見え隠れすることがあります。
見たことないけどなぁ
気が付かないだけですよ。
ふとした時に人間性が出るものです。
前に、早稲田の中でも学部差別があるとお話ししました。
それを下地に、フィクションですが、一つの例を挙げましょう。
早稲田(法)出身の営業マンAさんが知り合いに早稲田(文)卒業生がいる年配のBさんと、会話をしています。
Aさんが早稲田(法)卒業ということを、Bさんが知った場面からです。
()の中は心の声と思ってください。
B「へぇ、Aさんも早稲田なんだ。私も知り合いに早稲田卒業の人がいてね」
A「そうですか。同窓ですね(どこの学部だ?)」
B「たしか文学部だって言ってたなぁ。早稲田の文学部って言ったら有名だよね」
A「(なんだ文学部か)そうですね……吉永小百合さんとか、堺雅人さんとか」
B「いや~、やっぱり早稲田はすごいよ」
A「ありがとうございます(文学部と一括りにすんなよ)」
B「早稲田に受かるのは、まず普通じゃ無理だね」
A「そんなことないですよ(文学部と法学部を一緒にするような人が言っても説得力ないわ)」
B「たくさん勉強したんでしょ?私の知り合いもいっぱい勉強したって言ってたなぁ」
A「まぁ、そこそこ勉強しました(文学部レベルの勉強と同じなわけないだろ)」
B「いや~立派だ!早稲田はみんなすごいね!特に文学部は有名だし」
A「まぁ、文学部は僕も合格しましたよ(あ!あまりに文学部を褒めるもんだから、言わなくていいことをつい言っちゃった!)」
※法学部を一般受験で合格する人は、文学部も受験して合格していることが多い
B「そうなのかい?文学部に行けば、吉永小百合の後輩になれたのにねぇ」
A「いえいえ、そんな(文学部より法学部の方が上だろうが!)」
と、こんな感じです。
めっちゃ長いし、性格悪いわ!!
そもそも、本当にフィクション?
具体的過ぎるわよね
プライドを表したのはどの言葉?
この会話で、どこにプライドが見えたか分かりますか?
Aさんは、上手く隠していましたが、やはり隠し切れないものです。
え!そんなところあった!?
う~ん。……Aさんが自分でも言っていた「(言わなくていいことを……)」の声に出した部分?
そう、正解!
「まぁ僕も文学部は合格しましたよ」のところです!
え!?そんなとこが!?
そうですよ。
これくらい短い言葉だからこそ、ふとした時に表れるプライドということがよく分かります。
事実、この発言は「自分は文学部に合格した」という情報を伝えるだけで、会話の中では必要のない言葉です。
言われてみれば……「自分もすごい」ってことを、伝えたかったのが分かるわ
一流のトーク術
どんな会話でも本音は出る
このような発言は、実は日常の会話の中で頻繁にあります。
大学に限ったことではなく、どのジャンルのどのレベルでも、自慢と嫉妬が入り交じった発言は出てきます。
あんまり気にしたことないよ
気にしてみてください。
結構、そこら中に溢れています。
だからこそ、人と話すのに慣れているやり手の営業マンとかは、この後の会話で自然な流れに持って行きます。
どんな風に?
うっかり話した早稲田文学部に合格した話から、話題を広げて自分のテリトリーに話を持っていくのです。
「僕も吉永さんや堺さんに憧れて文学部を受験して、合格できたのは良かったのですが、私が志した職種で役立つ法律を学ぼうと思い直しまして」
本音発言をプラスに転じよう
相手が吉永小百合さんを好きだと(なんとなく)分かったので、自分の本心はどうであれ「憧れ」という言葉を遣い、相手の気持ちにすり寄ります。
実際は楽勝と思っていても、「合格できたのは良かった」と謙虚さを見せます。
「私が志した職種で役立つ法律」とテーマを持ちだし、自分の学んだ得意分野の話に繋げます。
「思い直しまして」という言葉を遣うことで、元々志望していた感を出して、相手が(恐らく)好きな文学部を自分が蹴った印象を消します。
- 相手に共感する
- 謙虚な態度を見せる
- 自分の話したい内容に相手を誘導する
こうすれば、放っておいても相手から「法律が役に立ったことは?」とか「法学部で何を学んだの?」とか、自分のしやすい話を聞いてきてくれます。
相手は自分で考えているつもりが、見事に誘導されて会話しているのです。
ちょ、頭がついていかないよ!
考えすぎじゃないの!?
話すのが上手い人は、自然とこのように話しています。
会話は常にアドリブですから、自分の見せたくない人間性がうっかり出てしまうのは必然です。
それをフォローしてプラスに転じてこそ、一流になれます。
まとめ
- 会話の中でプライドを見抜ける
- プライドを隠すだけではなく、プラスに転じよう
「学歴が高いとプライドが高くなる」についてお分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
たとえ高学歴でも、それがそのまま、人間として優れているわけではありません。
自信や矜持としてのプライドは大事ですが、人を見下すようなプライドは持ちたくないですね。
以上
「プライドは隠し切れない!プラスに変える一流トークで対応!」でした♪