失敗しない参考書の選び方!~中学生・高校生におすすめ~
「正しい勉強の仕方」第77弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は「参考書の選び方」についてお話しします!
- 参考書を使えば勉強だけに集中できる
- ページが映像として記憶に残って思い出しやすい
- 学校のテストでは教科書が一番の参考書
- 志望校の出題傾向に適した参考書を選ぼう
参考書を使うメリット
勉強に集中
参考書の選び方?
参考書は大事よね
僕はいらないかな……勉強したくないし
そういうわけにはいきませんよ!
参考書は勉強を助ける、大事なツールです。
教科書を読んで分からないところをがある時に、自分でどうやって調べますか?
う~んと……ネット?
勉強に関することを調べるだけで終われます?
無理かも
アンタは「かも」じゃないでしょ
ちょっと調べものをするつもりが、ついつい他のことをしてしまい、気づいたら何時間も経過していて、勉強のやる気自体がなくなってしまう。
よくあることです。
参考書を使えば、集中したまま勉強を続けることができます。
参考書を使えば勉強に集中できる!
映像として記憶に残る
他のメリットも紹介しましょう。
参考書の中身が映像のように頭の中に残って、記憶を引き出しやすくなります。
どういうこと?
例えば日本史の問題を解いていて、用語を思い出せない時があるとします。
色んな言葉を覚えるから、ど忘れする時があるのよね
え!いきなり問題!?
分からないわ!
用語だけを羅列して覚えていくのは、とても難しいですね。
しかし参考書で勉強していれば、正解の記憶に辿り着く別の道筋が、自分の中にちゃんとできているんです。
別の道筋?
参考書の該当ページが映像として、記憶に残っているんです。
このように思い出せます。
記憶に残りやすいのね!
イメージとして印象に残りやすいのは、参考書ならではの利点です。
参考書のページが映像として記憶に残って、思い出しやすい!
目的別参考書の選び方
参考書が大事なのは、分かってもらえましたか。
バッチリ分かったよ!
それでは続いて、参考書の選び方を説明します。
勉強する科目や目的によって、様々な選び方があります。
普段の学習用か受験用かによっても違いますし、受験校の出題傾向によっても効果的な参考書が変わってきます。
じゃあどうしたらいいの?
一つずつ説明していきましょう。
普段の予習復習
まずは日常の学習用です。
これについては特に言うことはありません。
教科書が一番です。
え!
参考書の紹介じゃないじゃない!
教科書は無料で配られるから、そんなに大した物じゃないと思い込んでいませんか?
実は教科書とは、ダイヤモンドのように輝く英知の結晶なんです!
英知の結晶……
お金かけて買う参考書の方が、なんとなく良い気がしちゃうわ
それも人間の心理です。
ですが、学校のテストだけであれば、教科書を読んでいれば十分なんです。
なぜなら学校のテストは学校で習う範囲からしか出ないんですから!
た、たしかに!
たまに教科書に載ってない、授業中に先生が話したことや板書したことから、問題が出ることもありますけどね。
じゃあ学校でのテスト対策なら、参考書はいらないのかしら?
学校のテストに的を絞った参考書や、問題集もあります。
これらは全く効果がないというわけではありませんが、費用対効果を考えた時には、あまりお勧めしません。
普段から授業をちゃんと受けて、教科書で予習復習をしていれば、必要ありませんからね。
テスト直前なら、そういう参考書を使った方が良くない?
テスト直前で慌てないように、普段から勉強するための参考書の話をしているんですよ。
あ、忘れてた……
それにテスト直前で慌てて一夜漬けをするとしても、結局は教科書を読み込むことが一番点数が上がる方法ですよ。
そういうものなのね
一言付け加えておきますが、学校で買った参考書は、ぜひ教科書と一緒に使ってください。
その参考書は使った方がいいの?
学校の先生が選んだ参考書ですからね。
授業でも、使うことが多くあると思います。
つまり、普段の勉強の助けになる参考書、ということです。
さらに言うと、学校のテストもそこから出ることがある、ということです。
なるほどね!
教科書が一番の参考書!
学校で購入した参考書はドンドン使おう!
受験用
東大・歴史
続いて、受験用の参考書の選び方です。
先述の通り、志望校の出題傾向や科目によって、選び方は様々です。
そのため、代表例として一つ、東京大学の文系の話をしましょう。
東大!
最難関だし、参考書も難しいのが必要なの?
いえいえ、そんなことはありません。
東大の社会科目*1なんて、基本的には教科書に書いてあることしか出ませんよ。
そうなの?
じゃあ簡単な問題しか出ないのかしら?
そうではありません。
東大の歴史は一問一答ではなく、記述式の問題なのです。
なので、難しい参考書は必要ないんです。
なるほど!
じゃあ、どんな参考書がいいの?
歴史の流れを書く問題が出ますから、暗記用ではなく、歴史の流れを理解するのに特化した参考書がいいでしょう。
早稲田や慶応の入試だと、社会科目は重箱の隅をつつくような問題が出ます。
その場合、教科書に載ってない単語を網羅している参考書で勉強をしていなければ、太刀打ちできません。
受験する大学によって、参考書のタイプが変わるんだね
東大・古文
歴史以外の参考書も、一つ例を挙げましょう。
それではまた東大で、科目は古文にします。
古文は英語と同じで、単語を覚えないと、そもそも文章が読めないんです。
日本語とは思えないわよね
そのため、まずは古文の単語を覚えることが必要になります。
ですが東大の古文は、上で例に挙げた東大の社会と同じく、難しい単語は出ません。
なんか、東大って簡単なんだね!
難しい単語が出ないというだけで、問題は日本最高峰ですよ。
すぐ調子に乗るんだから!
難しい単語が出ないと言うことは、単語を覚えるのに使う参考書も、簡単な単語集で十分ということになります。
このような出題傾向を把握していなかったら、どうなると思いますか?
- 出題されない難しい単語を必死に覚える、その時間がもったいない
- 難しい単語を覚えたのに試験に出ないから、点数に全然関係しない
こうなります。
悲惨だ・・・
目も当てられないわね
志望校の出題傾向を把握しよう!
その出題傾向に適した参考書を選ぼう!
自分に合った参考書の選び方
同じことを説明しているページを見比べよう
自分に必要な参考書の種類が分かっても、新たな悩みが出てきます
同じような参考書が何冊もあって、どれが一番良いのか分からないことがあります。
あーあるね!全部同じに見える!
そういう時はどうしたらいいのかしら?
簡単な方法を教えます。
それぞれの参考書で、同じことを説明しているページを見比べてください。
同じことを説明しているページ?
それではまた、日本史の参考書で例を挙げましょう。
江戸幕府が開かれた時のページを見たとします。
参考書Aには「江戸幕府は1603年に徳川家康によって開かれた」と書いてあります。
まぁ、普通知ってるわよね
次に、別の参考書Bを見てください。
「江戸幕府は1603年に徳川家康が征夷大将軍に任官し、江戸(現:東京都)に開かれた」と書いてあります。
さっきのAより詳しいね
でも、任官って表現が分かりにくいかな
最後にもう一つの、参考書Cです。
「江戸幕府は1603年に征夷大将軍、徳川家康によって開かれた。(江戸幕府とは?→封建社会のこと!260年あまり続いた)」
下線の説明がページの違うところに書かれてる!
さあどうでしょう。
どの参考書が、一番分かりやすかったですか?
私はCかな。トリビアみたいで面白いかも
僕はBかな。Aより詳しく書いてあるし
それならCが一番詳しいわよ
詳しすぎても意味が分かんなくなっちゃう……
二人の意見が違いましたが、どちらの言うことも一理あります。
もしここに三人目がいたら、「シンプルで分かりやすいからAがいい」と言うかも知れません。
人それぞれってことね
このように、違う参考書で同じことを説明しているページを見比べると、自分にあった参考書が分かるんです。
なるほど!
よく分かったわ!
違う参考書の、同じ内容を説明をしているページを見比べよう
まとめ
- 参考書を使えば勉強だけに集中できる
- ページが映像として記憶に残って思い出しやすい
- 学校のテストでは教科書が一番の参考書
- 志望校の出題傾向に適した参考書を選ぼう
「参考書の選び方」についてお分かりいただけたでしょうか。
よく分かったよ!
良い参考書を手に入れれば、鬼に金棒です!
参考書選びから勝負は始まってるのね
あとは勉強するだけだから、合格はすぐそこだ!
(なんて短絡的な思考なのかしら……)
以上
「失敗しない参考書の選び方!~中学生・高校生におすすめ~」でした♪
※過去に公開した記事を編集・再構築しました
*1:世界史・日本史・地理