受験本番で集中できる方法~普段から対策~自身の失敗談も
「正しい勉強の仕方」第76弾です。
今回は何を教えてくれるのかな?
今回は『試験本番の集中できない失敗体験談』と『受験本番で集中できる方法』についてお話しします。
- 試験本番の集中できない失敗談
- 物音がする場所で普段から勉強しよう
- 耳栓を使わない状況に慣れよう
- 自習室や図書館などの、人がいる場所で普段から勉強しよう
- お店での作業もメリットはある
試験時の集中
集中できない
うわぁぁん
ど、どうしたんですか!?
(なんか、いつもと違う始まり方ね・・・)
この間テストだったんだけど、全然できなかったんだよ!
そういうこともありますよ。
元気出してください!
(なにこれ?打ち合わせしてたの?)
違うんだ。テストの出来よりも、集中できなかったことが悲しいんだ!
集中・・・できなかったんですか?
うん・・・。もしかしたら入試本番でも同じようになるかもしれなくて不安で・・・
(あんた、そんな真面目なキャラじゃないでしょ!)
そうですか。
ところで、どんな風に集中できませんでした?
なんか、周りの人のシャープペンの音が気になって・・・
(話が淡々と進んでいくわ・・・)
自分が解けない問題で悩んでいる時こそ、他人ができている音が気になりますよね!
一度気になったら、もう頭から離れなくて・・・どうしたらいいのかな?
では、私の失敗談もまじえて、お話ししていきましょう!
(やらせ感がすごいわ・・・)
集中する方法
試験本番で最高のパフォーマンスを発揮するために、集中力は絶対に必要です。
本番で集中できない状況にならないために、大きく二つの方法があります。
- 集中する切り替えスイッチを入れる
- 集中できない状態に慣れる
①はスポーツ選手や芸術家に多く見られる方法で、一般的にゾーンと言われます。
現実にそんなことあるの?
あります。
ただし、受験勉強でゾーンに入るスイッチを探す人は、普通いません。
じゃあダメじゃない
ですので、②の方法を紹介しようと思います。
これは、そもそも試験本番で集中できない状況が訪れると想定し、日常の勉強を集中できない状態で行うものです。
試験時に集中を邪魔するもの
テストを思い返せばお分かりいただけると思いますが、試験は大部屋で大多数の人と一緒に受験するのが普通です。
うん、そうだね
となると、聞こえてくるのは鉛筆の音だけではありません。
咳の音、独り言を言う人、何かをつぶやく人もいます。
あぁ~いるわね
音だけではありません。
体を揺する人、ペン回しをしまくる人(しかもたまに落とす)もいます。
うわぁ~、気になる!
受験本番の失敗体験談
消しゴムで揺れる机
他にもありますよ。
実際に私が受験した時のことです。
大学の教室での受験なので、机が横の人と一緒に使う、長いタイプでした。
?・・・よく分からないわ
これは高校生のうちは、イメージしにくいでしょうね。
イメージではありますが、こちらの写真をご覧ください。
あ!大学って感じ!
こんな机で普段勉強することはありませんから、私は慣れておらず、受験当日は全く集中できませんでした。
何があったの?
まず一つ。
横の人の消しゴムをかける振動が気になりました。
あ!めっちゃ揺れそう!
そう、机が繋がっているからこその弊害ですね。
横の人が消しゴムをかける度に、集中が切れてしまって、とても問題を解けません。
それは可哀想・・・
しかも自分は同じように揺らして迷惑を掛けたくなかったので、気軽に消しゴムもかけられない。
かけても揺れないように気を使いました。
相手も受験のライバルでしょ?
優し過ぎるのも考え物ね
後ろから足を蹴られる
ですが、これはまぁいいんです。
本気で集中したら、ある程度気にならなくなることですから。
それより、もう一つのことの方が、どうしようもありませんでした。
もう一つのこと?
後ろに座った人が、ものすごく背が高い人だったんです。
190cmはあろうかというくらい。
それで?
その人の足が、私の足を蹴るんですよ。
後ろから。
それ、そんなに大変?
いや、考えてもみてください。
肩を叩かれて、振り向かない人がいますか?
普通・・・いないわね
突然、体に何かが触れると、どうしても意識はそっちに向いてしまうんです。
難しい問題を考える集中力よりも、触覚の方が感度がいいですから!
それこそ原始の時代なら、反応が遅れれば命取りになる可能性だってありますからね。
そう言われれば確かに。全然集中できないね
高校の教室のような机配置なら、そんな問題は起こらなかったのでしょうけどね。
横に人がいるから、大きい人は前に足を投げ出すしかありません。
それで、足が当たって集中できない中を受験したの?
しましたよ。
何度も何度も後ろから蹴られ、全然問題を解けませんでした。
試験官に言えばよかったんじゃないの?
私自身引っ込み思案ということもありましたし、後ろの彼もわざとやっているわけではないでしょうから。
告げ口のようで嫌な感じがして、誰にも言えませんでした。
それで自分が不幸になってたら、意味ないじゃない!
言ってもどうにもなるものでないと思い我慢しましたが、今思えばちゃんと試験官に言えば良かったですね。
- 消しゴムで机が揺れる
- 後ろから足を蹴られる
このように、集中できなくなる要因はたくさんあります。
私のように、それまでに一度もなかったことが、突然受験本番で起こることもあります。
大変だったね
そこで、その対処法として『受験本番で集中できる方法』についてお話しします。
集中できない例として紹介したものは、聴覚と視覚によるものが主でした。
なので、その二つに分けて対処法を考えていきましょう。
机を揺すられたり、足を蹴られたりするのは・・・
触覚だからどうにもならないわね
聴覚
耳栓をして勉強した実体験
鉛筆の音や、咳の音が集中を邪魔します。
私の実体験ですが、私は勉強する時に音楽を聴いたり、耳栓をしたりしていました。
音楽で集中できるの?
効率を下げることもあれば、上げることもあります。
その功罪はまた別の機会にお話しをしましょう。
私は寮生活でしたし、昼間学校にいても夜に寮にいても、いずれにしても集中のためには遮音が必要でした。
耳栓はいいわよね。寝る時も使えるし
効率的な睡眠のために耳栓は役立ちます。
しかし、私は耳栓をして勉強することに、慣れすぎました。
どういうこと?
試験本番で、耳栓は使えないのです!
それはそうよね
普段勉強する時に、他の人が発する音を聞くことが全然なかったのです。
そのため、試験本番になって、突然襲ってくるやりにくさ。
思わぬ敵になりました。
いつもの状況の方が、実力発揮できるよね
その時の感覚は、スポーツでのアウェーで行う試合、みたいなものです。
でも、模試で慣れてたんじゃないの?
そうだよね。模試をたくさん受けてたんでしょ?
模試は、予備校の教室で行うのが普通です。
大学の入試のように、広い部屋で大人数で受験することは、普通ありません。
そのため受験本番では、気になる音もより多く起こるわけです。
なるほどね
さらに、受験本番の緊張、というものもあります。
緊張すると視野が狭くなるように、ほんの些細なことでも何かに気を取られたら、そのことばかり気になって問題に集中はできません。
今から緊張しそう
耳栓を使わないで物音に慣れよう
話を戻します。
耳栓を使って勉強することで、普段の勉強の効率は上がりました。
しかし受験本番では、実力が発揮できなくなっていたのです。
どうしたらいいのかしら?
簡単です。
耳栓をしないで勉強しましょう。
そ、そのままじゃん!
それじゃ集中できないんでしょ?
物音にも慣れますよ。
そんな簡単に・・・
そもそも耳栓だって、最初は合わない人もいます。
耳に異物がハマってるのが嫌だったり、周囲の音が聞こえないことに違和感を覚えたり。
それでも、使い続けることによって慣れるんです。
まぁ、それはそうよね
であれば、物音がして集中できない環境でも、それを続ければ慣れると思いませんか?
た、確かに・・・!
でも耳栓で集中できる話はよく聞くし、勉強の効率が上がるなら、使ってもいいんじゃないかしら
耳栓で集中して大きなメリットがあるのは、小説家やシステムエンジニアなどに代表される、デスクワークをする人です。
良い物を作り上げるのが仕事で、作り終われば仕事は終了です。
つまり、自分のことだけに集中して作業することで、完結します。
しかし受験生は、日々の勉強の成果を発揮する必要があります。
それは先ほども言ったように、耳栓が使えない受験当日、受験会場です。
であれば耳栓を使わないという、受験当日の状況に慣れておいた方が、結果は期待できるでしょう。
う~ん。一理ある
まぁ、耳栓を絶対に使うなというわけではありません。
ここぞという場で集中するには、良い道具でしょう。
ひとます、『受験本番で集中できる方法(聴覚)』についてお分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
続いて『受験本番で集中できる方法(視覚)』の話です。
視覚
人がいる状況に慣れよう
貧乏揺すりや、ペン回しが集中を邪魔します。
これも、先ほど話した聴覚と同じ対処法です。
と言うと・・・慣れるの?
そうです。
慣れるしかありません。
どうやって?ペン回しする友達と一緒に勉強するの?
え?
横でずっとペン回しをしていてもらったら、そのうち慣れるんじゃない?
もう、すぐにふざける!
いえ、あながち間違いではありません。
え!
あんたが驚いてんじゃないわよ・・・
ペン回しの友達は言い過ぎですが、周囲に人がいる状況に慣れることが大事です。
友達と一緒に勉強するよりも、学校の自習室や、町の図書館で勉強すると良いでしょう。
図書館かぁ。静かでいいんだけど・・・
急な話し声とかに驚いて、集中が途切れちゃうのよね
それがいいんです。
受験本番も突然、自分が集中している真横で、ペン回しをしている人がペンを落とすことがありますから。
「カンッ!カンカンッ!!」
って音は、一気に集中力を削がれますよ。
そういう訓練にもなるんだ!
お店での勉強はNG
じゃあさ、ファーストフード店やカフェで勉強するのはどうなの?
あ、それやってる人いるよね!
あそこなら周りに人もいっぱいいるし、音もうるさいから、慣れるにはいいんじゃない?
いえ、そうではありません。
そもそも、今話している、慣れる目的を忘れましたか?
え?目的?
本番で実力を発揮するために、受験当日の受験会場に近い雰囲気の、周りに人がいる状況で勉強をするのです。
あ!
そうだったわ・・・
受験本番に、会場で音楽が流れますか?
周囲で会話している人がいますか?
い、いないね
であれば、ファーストフード店やカフェでの勉強は、慣れる目的に沿うものではないと、お分かりいただけますね。
お店で作業する効果
マスキング効果とカクテルパーティー効果
今は受験本番に照準を合わせた話のためお勧めしなかっただけで、ファーストフード店やカフェで何かをすることが、悪いわけではありません。
少しわき道にそれますが、よろしいですか?
なぁに?
マスキング効果というものを知っていますか?
マス・・・?
知らないわ
通常なら鮮明に聞こえる音が、別の音で聞こえなくなることです。
例えば、雑踏での会話が周囲の騒音により聞こえにくくなることです。
音に音が重なる(マスクされる)ことから、この名がつきました。
へぇ~初めて聞いたよ
では、カクテルパーティー効果というものは知っていますか?
カク・・・?
知らないわ
周囲がうるさい状況でも、自分が興味ある話は聞こえるというものです。
うるさいパーティー会場でも人と会話できることから、この名がつきました。
勉強になるね
これをファーストフード店やカフェで、何かをすることに当てはめましょう。
雑音に雑音が重なるため、言葉は意味をなさなくなり、むしろ自分のやることに集中できます。
おぉ~、いいじゃない!
『理解できない外国語の音楽を聴きながら勉強する方法』*1に近いですね。
そんな時に、自分の興味ある話題が耳に入ってきます。
好きなアイドルや、本の話を想像してください。
集中が途切れてしまいますね。
あぁ~、そっちの話が気になるね
このように、マスキング効果とカクテルパーティー効果により、集中できたり集中できなかったりします。
あれ?じゃあ良くもあれば悪くもあるじゃない
まだ説明していない効果が一つあります。
どんなこと?
ホワイトノイズ
ファーストフード店やカフェでの作業がお勧めされている理由の大きな一つである、ホワイトノイズです。
なにそれ?
集中力を高める雑音のことです。
一般的には、雨の音や波の音と言われています。
静かな音なのね
そう思われがちですが、ファーストフード店やカフェでの雑音が見事に調和することによって、ホワイトノイズになるとも言われています。
うるさい音が重なって、逆に集中できるんだ!
こうなれば、そこで生じている音の全てが集中に繋がります。
色々と作業がはかどるわけですね。
そういう理由で、カフェで何かをする人が多いのね
まとめ
- 試験本番の集中できない失敗談
- 物音がする場所で普段から勉強しよう
- 耳栓を使わない状況に慣れよう
- 自習室や図書館などの、人がいる場所で普段から勉強しよう
- お店での作業もメリットはある
『試験本番の集中できない失敗体験談』と『受験本番で集中できる方法』についてお分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
毎日の勉強が、慣れるための訓練になるのね
世の中には自分の部屋がなく、居間で家族がテレビを見ている中でも、東大に合格した人もいます。
どんな状況でも、自分に取ってメリットになるように、活かしていきましょう。
以上
「受験本番で集中できる方法~普段から対策~自身の失敗談も」でした♪
※過去に公開した記事を編集・再構築しました
*1:効果がないとも言われている